荒いは「動作や状態が激しいこと、乱れていること、道理に合わないこと」。

「荒野」「荒廃」と言い換えると分かりやすい。

粗いは「大雑把なこと、隙間があること」。

「粗雑」「粗暴」と言い換えると分かりやすい。

「荒い」は荒れ狂った状態や言動、性格などを言います。

「粗い」は緻密でないこと、雑なことで謙譲語として頭につけることもあります。

荒い」は激しいさまのことで反対語は「おだやか」です

「荒い」の語源は耕す人がいなくなった荒れ果てた土地の意味になります。

転じて「荒い」「すさむ」「乱れる」「筋の通らないでたらめなこと」などの意味を含みます。

「荒い川の流れ」「荒い言動」などと使います。

熟語には「荒土」「荒野」「荒唐無稽」「荒事」「荒武者」「荒治療」「荒廃」「荒技」「荒縄」「荒巻」などがあります。

「粗い」は目が粗いこと、大雑把なこと、謙譲語として使えることなどがあります

「粗い」の語源は精米前のお米の意味になり、転じて「あらい」ということで使われます。

「大雑把」「あらすじ」「粗末」などの意味を含みます。

「目が粗すぎて必要な物もこぼれてしまう」「性格が粗いので将来心配だ」と使い、熟語では「粗暴」「粗雑」「粗利益」「粗食」「粗品」「粗茶」「粗末」などがあります。

反対語は「緻密」です。

「荒い」流れの川の岸で、目の「粗い」網で魚を採った

流れが速く岩が多い「荒い」流れの川の岸で、目が「粗い」網を使い大きな魚を採ろうとしています。

目が「粗い」目を使うことで、小さな魚が通り抜けられるため使いやすいのです。

川がしぶきを上げて激しく渦を巻き人を寄せ付けないため、仕方なく岸で長い網を伸ばして、大きな魚を狙いました所、上手く採ることができました。

「荒い」は荒れる様子を、「粗い」は雑なことです

「荒い」は激しいさまから「あれる」「すさむ」「乱れる」「筋が通らない」などの意味があります。

熟語では「荒野」「荒廃」「荒事」「荒修行」などがあります。

「粗い」は目が大きいことで「大雑把」「粗雑」「頭に付ける謙譲語」などの意味があります。

熟語では「粗暴」「粗雑」「粗利益」「粗品」「粗茶」などがあります。

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