「放火」は、わざと火をつけて火事を起こすことです。

英語では「an incendiary fire」「arson」で表されます。

「放火魔」は「a habitual arsonist」です。

「彼は放火の罪に問われた」は「He was accused of arson.」です。

「火付け」は、人家などに火をつけることです。

英語では「放火」と同様に表されます。

「放火罪」は「arson」です。

「放火犯」は「an arsonist」「an incendiary」「a firebug」です。

「付け火」は、故意に火をつけることです。

古風な言い方です。

英語では「放火」と同様に表されます。

「付け火(放火)する」は「set fire to a house 」「set a house on fire」です。

「放火」の意味

「放火」は、わざと火をつけて火事を起こすことです。

「付け火」「火付け」と同じ意味です
平家物語(6)に「西八条殿、その夜にはかに焼けぬ。

放火と聞えし」とあります。

以下のように使います。

今朝の火事は放火の疑いがある 物置に放火された
放火犯 放火罪 放火魔

<放の漢字>
字義は「はなす・はなつ」「はなれる」「わがまま」「しまりがない」です。

解字では、「攴+方」で構成されます。

「方」の部分は「左右に広がる」を表します。

「攴」の部分は「強制する」を表します。

これらにより「しいて左右に広げる」を表し「はなす」を意味します。

「火付け」の意味

「火付け」は、人家などに火をつけることです。

「付け火」のことです。

また放火犯も指します。

以下のように使います。

蔵に火付けする 火付け木 火付け役

<火付け盗賊改め>
江戸幕府の職名です。

江戸市中・近在を巡回して、放火犯・盗賊・博徒の逮捕・取り締まりを司りました。

先手組の加役です。

「火方・ひかた」「盗賊火付改」、単に「加役」とも呼びました。

「付け火」の意味

「付け火」は、故意に火をつけることです。

古風な言い方です。

「放火」です。

またその火から起こった火災を指します。

以下のように使います。

付け火によって倉庫が全焼した 年の瀬、付け火が続いている

<火の漢字>
字義は「ひ・ほのお」「五行の一つ」「焼く」「いそぐ・せく」「唐代の兵制の一つの称」「仏教に於いて、四大の一つ」です。

解字では、象形です。

「燃え立つ炎」の象形です。

「火」を意味します。

「放火」は わざと火をつけて火事を起こすこと、「火付け」は 人家などに火をつけること、「付け火」は 故意に火をつけることです。

「放火」「火付け」「付け火」は、類語です。

共通する意味は「火事を起こす目的で火をつけること」です。

「放火」が、最も一般的で「火付け」「付け火」は、やや古風な言い方です。

「火付け」は、「あいつは火付けだ」のように火をつけた人間を意味することもあります。

また、「火付け役」のかたちで、一般的に物事の始まるきっかけを作る人もいいます。

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