新米は「その年に収穫された米のこと、入ったばかりの新参者のこと」。

「新人」と言い換えると分かりやすい。

新前は「新入りのこと」。

「見習い」と言い換えると分かりやすい。

言葉としては「新前」が先にありました。

「新米」は「新前」の訛りと言われています。

「新前」の語源は諸説あります。

「前」と言う意味から来たもの、「前掛け」から来たものなどがあります。

「新米」は見習いと言うこと

「新米」は「米」が新しい訳ではありません。

「新前」と言う言葉から来ていると言われます。

「しんまえ」が「いんまい」と訛ったものです。

現代でも「新米」と言う言葉の方が多く使われ、「新前」は死語に近くなっています。

職場での新入りは良く「新米」と呼ばれます。

技能関係も同じでまだ技術が身についていない経験の浅い人を言います。

「新前」は新前掛けから出た言葉

「新前」の「前」は「前掛け」のことと言われています。

昔は、新入りは新しい「前掛け」をしたものですから、「新前」となったと言われています。

別の説では「前」と言う意味から来たものです。

「前」は「一人前」の「前」のことで、まだ「一人前」になっていない見習いは「新前」と言われたと言います。

「しんまえ」が「しんまい」と訛ったのは前述のとおりです。

「新前」が「新米」になった

語源からすれば「新前」がすでにあった言葉と考えられます。

「しんまえ」が言いづらいのか「いんまい」と言うようになったため「新米」と言う漢字を当てたようです。

「新米」も新しいと米と言う意味がありますから、ちょうどいい訳です。

「しんめい」と砕けた言い方もされます。

その場合は「新前・新米」どちらともとれることになります。

「新米」と「新前」とは

どちらも「新入り・見習い・新人・新参者」と言う意味ですが、最初に「新前」があったようです。

「新前掛け」から出たと言う説や一人前などの「前」と言う言葉から出た説などがあります。

「しんまえ」が訛り「しんまい」となり、「新米」と言う漢字を当て嵌めたと考えられています。

「米が新しい」と言う訳ではないようです。

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