せどりは「安く仕入れて高く売る売買のこと」「転売」と言い換えると分かりやすい。

瀬取りは「海上で船から船に荷物を移す行為のこと」。

「密輸」と言い換えると分かりやすい。

「せどり」は一般的な商取引のことを昔風の言葉で言うものです。

特に個人が行う取引に使われます。

「瀬取り」はもっぱら北朝鮮の密輸の手段になっていますが、江戸時代から存在していたものです。

「せどり」は転売のこと

「せどり」は転売のことを言います。

安く仕入れ、高く売る商行為のことです。

もともと古本業界も用語としてあったもので、古本の背のタイトルを見て売れる本を転売することに由来しています。

「せどり」は店舗やネットで安く商品を仕入れ、ネットで高く販売を行う行為を言います。

そのままの商品を転売することや何らかの手を加えて販売することを言います。

古物商の許可が必要になります。

「瀬取り」は密輸の手段

「瀬取り」は海上で船と船の間での荷物の移行を言います。

着岸できない大型船から小型船に荷物を移して荷揚げをした昔のやり方が、現代の海上密輸に悪用されている訳です。

特に問題となっているものは北朝鮮による密輸で、国連制裁決議違反を連綿と繰り返しています。

アメリカや韓国、日本などによる国際監視が行われています。

「せどり」と「瀬取り」の発音が一致しているのは偶然

「せどり」の語源や「瀬取り」の意味を考えると共通性はありませんから、これらの言葉は発音が同じで3文字というのは偶然と言えます。

「せどり」の「せ」は古本の背表紙のこと、「瀬取り」の「瀬」は海の瀬のことで荷を受け渡した場所のことを言います。

全く語源的にも意味も異なる言葉ですが「せどり・瀬取り」の「取り」が共通しているだけになります。

「せどり」と「瀬取り」とは

「せどり」はいわゆる転売行為のことで、古物商の許可が必要です。

違法でない「せどり」は商品を安く仕入れ、高く売る商行為ですから問題はありません。

チケットを転売しているダフ屋とは異なります。

多くの商品の中から、売れそうな商品をなるべく安く仕入れ、ネット販売を行うものです。

「瀬取り」は江戸時代からあったものですが、現代は北朝鮮の石油密輸に悪用されています。

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