「老成円熟」と「老成持重」の違い・意味と使い方・由来や例文

老成円熟は「経験が豊富であるがゆえに人柄や知識、技量などが十分に熟達している状況のこと」。

経験を多くしているために、培った部分が多くあるという意味の言葉です。

老成持重は「十分に経験を積んでいて、さらに慎重であること」。

経験を積んできているからこそ、慎重な振る舞いをするといった言い方もできるかもしれませんが。

経験が豊富という点は老成円熟に近い意味となっています。

「老成円熟」の意味

老成円熟とは、経験が豊富であるがゆえに人柄や知識、技量などが十分に熟達している状況のことです。

経験が豊富なので、それによって理想と言える状況になっている部分が多くあるのです。

特に人柄、知識、技量に関しては十分と言える程度と評価できます。

でも、そこまで有名な表現ではありませんから、知らない人もそれなりにいると思われるのです。

老成持重とは、十分に経験を積んでいて、さらに慎重であることです。

経験が十分であるという部分は老成円熟と同じですけど、慎重であるという点は独特な部分と評価できます。

老成持重に関しては、慎重さという部分が大きな特徴になるので、そこに関して特に覚えておくといいのではないかと思われます。

使用頻度はあまり変わらない状況かもしれません。

「老成円熟の域に達すると、それまでとは違った人間に見える。

いろいろな部分においてかなり有能な雰囲気をまとっており、非常に頼りがいがあるような状況に感じられるんだ。」

「老成持重と言われる人は経験が豊富であるがゆえに、かなり慎重な態度が見られることがある。

やっぱり人生においていろいろなことを知ってきたんだろうね。」

老成円熟と老成持重に関しては、ともに経験がかなり豊富という意味があります。

したがって、そういった面で両者は共通と言えるのです。

しかし、老成持重に関しては、慎重という部分があり、そこは両者を見分けるうえでポイントになる部分でしょう。

経験を積んだ結果として到達した先に違いがあると評価できるので、そこは知っておくべきです。