自主的は「自分で能動的に行動して、自分だけで独自に物事をやり遂げようとすること」。
自分で行動を起こして、誰かを巻き込むことなく自分だけでやり遂げるということがポイントになるのです。
自発的は「自分で能動的に行動して、自分だけ、または他社を巻き込んで物事を成し遂げようとすること」。
自分だけで独自に行うとは限らないのです。
「自主的」の意味
自主的とは、自分で能動的に行動を起こすということがまず必要であり、そのうえで自分だけで独自に物事を成し遂げようとする意味になります。
他人を頼ったり、巻き込んだりするのではなく、自分が主体となって行動するということです。
だから、頼ることができるのは自分だけとなり、そこが自主的という意味の特徴になります。
「自発的」の意味
自発的とは、自分で能動的に行動を起こすということは必要ですが、他人を頼ったり、巻き込んだりしても構わないという意味の言葉になります。
したがって、自分で考えて行動に出るという条件のみであり、それ以降は特に細かい条件はない言葉と言えるので、自主的よりは多くのケースに当てはまる言葉であると言えると思うのです。
「自主的」と「自発的」の用法や用例
「自主的ウォーキングを始めた。
最近運動不足だというのは感じていたから、こういった軽い運動で少しでも運動不足の解消になってくれればなと思ったんだけど。」
「彼は自発的に町内の清掃を始めるようになった。
ただ。
1人では厳しいということで、他の住民らも誘って行っているようだ。
これで街がどんどん綺麗になっていくのだろう。」
自主的と自発的は行動を起こした後が違う
自主的と自発的はともに自分で考えて行動を起こすことです。
ただ、実際に行動する際に自分だけで物事を達成しようとするのが自主的で、他者を巻き込む場合があるのが自発的になります。
したがって、両者はそういった部分で違っており、2つの言葉を使い分けるときにはそういう部分を特に意識していくと良いということになるでしょう。