霧氷は「冷やされた霧が風により樹木に付着するもののこと」。
「付着霧」と言い換えると分かりやすい。
樹氷は「付着した霧氷が大きくなり樹木全体を覆うこと」。
「スノーモンスター」と言い換えると分かりやすい。
「霧氷」は霧の場合や空気中の水蒸気によるものがあります。
また、気温や風速により「樹氷、粗氷、樹霜、雨氷」などに分けられます。
「霧氷」は氷点下で起きる着氷現象のこと
「霧氷」は気温が氷点下になった時に冷やされた霧、または、大気中の水蒸気の昇華により発生する着氷現象のことを言います。
その時の温度が氷点下であることと、弱い風により「樹氷」となる場合と、強い風で「雨氷、粗氷、樹霜」などになります。
北国の山で見られるものですが、南日本でも高山で見られます。
また、航空機にも着氷することがあります。
「樹氷」は「霧氷」が発達して出来るもの
「樹氷」は「霧氷」の一つで、山地で樹木に付着した「霧氷」が発達したものになります。
日本で有名な場所は蔵王山、八甲田山、旭岳、志賀高原などになります。
特に蔵王山のトドマツの「樹氷」は更に雪が降り積もることで巨大化し「アイスモンスター」と呼ばれています。
なお、「樹氷」は一定の条件を満たしていないと見られないものになります。
「霧氷、樹氷」の外の「雨氷、樹霜、粗氷」とは
「雨氷」は氷点下でも凍らない雨が樹木や地表のものに付着し氷になったものです。
「樹霜」は高木の上部に発生する霜のことで、水蒸気の昇華により起きるものです。
「粗氷」は半透明の氷の粒が付着するもので、気泡のため半透明の氷の層をなすものです。
これらは「霧氷、樹氷」などとは区別されていますが「霧氷」に含まれることもあります。
いずれも氷点下で起きる現象です。
「霧氷」と「樹氷」とは
「霧氷」は氷点下で風が弱い時に針葉樹などに霧の粒が付着して凍ったものです。
「樹氷」は「霧氷」となった樹木に雪が吹付け巨大なオブジェの様になったものです。
「スノーモンスター、アイスモンスター、雪の坊」などとも呼ばれています。
有名な「樹氷」が見られる場所は宮城県蔵王山。
青森県八甲田山、北海道旭岳などがあります。