練習は「特定の状況を想定して、何度も何度も繰り返すことにより、技能を上達させること、または試すこと」。
スポーツなどでは試合に向けて練習をするといったことが言われますが、まさにその状況が該当します。
訓練は「特定の状況を想定して、特定の技能が身につくように繰り返し動作を行うこと」。
練習との違いはほぼありませんが、試すことの有無が違いになると言えます。
「練習」の意味
練習というのは、特定の状況に備えて繰り返し同じような動作を積むことになります。
しかし、練習の中には試すということが含まれており、本番ではそれができないから、練習のうちにやっておくということが現実的にあります。
野球の練習では打順や守備位置をいろいろと試すということがあるように、それも練習に含まれると言えるのです。
「訓練」の意味
訓練というのは、特定の状況に備えて繰り返し行う動作のことになります。
その意味で言えば、練習との差はほとんどありませんが、訓練はあらかじめ決まっているマニュアルのようなものに従い、それを繰り返し行うことがメインであり、そのマニュアルから外れるようなことを行ったり、試したりするようなことはあまり見られないという特徴があります。
「練習」と「訓練」の用法や用例
「今日の練習では、おれはサードを守ることになっている。
いつもはセカンドだけど、守備位置をいろいろと試して適性を見るってことなんだろう。」
「避難訓練は定期的に行われ、毎回同じような内容になってしまうから、やっている側としてはどうしてもだれてしまうんだよな。
訓練のときから真剣になるためにはどうすればいいのかを考えていかないといけないと思うんだ。」
練習と訓練の本質は同じ
練習も訓練も特定の状況に備えて、動作を反復したりして技能の向上を図るということになります。
しかし、練習は同じ動作を繰り返すだけではなく、ときには違うことをやってみるということも含まれるのです。
訓練にはそういった側面がないので、本質的には同じですが、そこが練習と訓練の違いとして大きいということが言えるのです。