ニッケルは「銀白色で原子番号28の金属のこと」。
「ニッケルメッキ」と言い換えると分かりやすい。
クロムは「銀白色で原子番号24の金属のこと」。
「クロムメッキ」と言い換えると分かりやすい。
「ニッケル」も「クロム」も同じような色をした金属で、メッキの材料として有名です。
「ニッケル」は鉄属の一つで鉄やコバルトと同じく磁石に吸い付きます。
「ニッケル」は磁性体
「ニッケル」は鉄やコバルトと同じ「鉄属」の金属で磁石に吸い付きます。
元素周期表の遷移元素、つまり金属元素の一つで、鉄、コバルト、ニッケルの順に並んでいます。
用途は大半がステンレス鋼などの製造に充てられ、メッキには9%、50円硬貨・100円硬貨などには6%、その他に電池や携帯機器、エレクトロニクスなどに使用されています。
「クロム」はメッキ用
「クロム」はニッケルと同じ色合いをした金属で、元素周期表ではモリブデンやタングステンと同じ第6族に位置している遷移金属でクロム属の一つです。
用途は多くはメッキ用やステンレス鋼の材料などに使われています。
クロムメッキは美しい光沢があるため高級感があり、錆にくいため水道の蛇口や水廻りのパイプなどに多く使われています。
周期表の「ニッケル」と「クロム」の位置
「ニッケル」は元素周期表上では、第10属になり同じ属にはパラジウムとプラチナがあります。
白金族と言い、どちらも「ニッケル」にもよく似た色合いと性質を持っています。
しかし、「ニッケル」は「鉄属」なので鉄に似た性質を持ちます。
「クロム」は第6族で、モリブデンやタングステンと同属になり、融点が高いこと、堅いことなどの性質があります。
「ニッケル」と「クロム」とは
「ニッケル」は鉄に近い金属で磁性体となります。
銅との合金の「白銅」として50円硬貨や100円硬貨に使われますが、大半はステンレス鋼の製造に使われます。
メッキや電池、エレクトロニクスなどにも使用されています。
「クロム」はタングステンと同じ族になり、メッキに使われます。
また、光沢があり錆にくい利点で水道の蛇口などに使われます。
「ニッケル」と「クロム」はメッキ材料として似たものになります。