「役不足」→本人の力量に対して役目が軽すぎること。

「役者不足」→役目に対して本人の能力が足りないこと、として使われることが多い。

しばしば、役不足と誤用される表現で正しい言葉ではないとされる。

「力不足」と言いかえることができる。

「役不足」の意味

本人の能力に対して、役目が簡単すぎること。

例えば、ある集まりで、会長や三役などの重要な役目を担うことのできる人物が、肩書きのない委員などに任命されたときに「委員ではあの人には役不足だ」などのように表現する。

もったいない、相手を軽んじている、失礼であるのようなのニュアンスがある。

「役者不足」の意味

しばしば「役不足」と誤用され、相手の能力に対して役割が軽い時に使うことがあるが、これは誤りである。

逆に、自分の能力不足を謙遜した表現として使うことができるとされるが、正式な語ではないとも言われている。

同じ意味の表現として「力不足」などを用いたほうが誤りが少ないとされる。

「役不足」と「役者不足」の用法や用例

「役不足」「〇〇先生が、会長ではなく副会長になるとは役不足だ」「この案件は、君には簡単すぎて役不足だろうが、少し我慢して担当してもらえないだろうか」
「役者不足」「私ごときでは役者不足ではありますが、みなさまの推薦を頂戴しましたので、会長を拝命させていただきたいと存じます」(役者不足を力不足に言いかえることもできる)

誤解しやすい?役不足と役者不足

新年度の着任の挨拶などでよく聞かれる言葉である、役不足と役者不足。

正しい使い方や意味を知っていますか。

この2つの語は非常に似ていますが、正反対の意味を持っているので注意が必要です。

また、役者不足は正式な言葉ではないとの指摘もあります。

違いを理解して、間違えずに使っていきたいですね。

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