タラコは、タラの卵巣(タラの子)を塩漬けにして加工したものです。
お子様や辛いものが苦手な方でも安心して食べることができます。
辛子明太子は、タラコを辛く味付けしたものです。
辛子と言っても黄色い練り辛子ではなく、唐辛子が使用されています。
タラコと違い、表面には唐辛子の粉末が付いているため、赤い点々がついています。
「タラコ」とは
「タラコ」は、タラの魚卵を加工したものです。
広義にはマダラの卵巣も含みますが、一般的にはスケトウダラの卵巣を塩漬けしたものを指すことが多いです。
日本国内では主に北海道で生産されています。
昭和30年頃までは、「鱈の子」と呼ばれていました。
北信越地方や北海道では「紅葉子(もみじこ)」とも呼ばれています。
「辛子明太子」とは
「辛子明太子」は、原材料にスケトウダラの身を使用して塩漬けされたものを唐辛子で味付けしたものです。
キムチの仲間と勘違いされがちですが、製造方法から塩辛の仲間に分類されます。
もともとは朝鮮半島の伝統食品でしたが、日本人の味覚に合うように独自の加工方法を開発して生産したのが、日本の明太子の始まりであると言われています。
博多の食品メーカーで開発されたということもあり、辛子明太子は博多の名物になっています。
「明太子」とは
「明太子」とは、福岡の方言で「タラコ」のことです。
スケトウダラのことを韓国では「ミョンテ(明太)」と呼ぶことから、「明太子」は「明太の子(タラの子)」、つまり「タラコ」のことを指しています。
コンビニなどで売られているおにぎりでは、唐辛子味で加熱されていないものが「明太子」とされています。
一方、塩味で加熱されているものが
「タラコ」とされています。
「タラコ」と「辛子明太子」
先述した通り、「タラコ」と「辛子明太子」の原材料は同じです。
違いは辛いかどうかで、どちらも美味しく人気の高い食材です。
「辛子明太子」が日本で広まると同時に「明太子」は辛いものという認識になっていきましたが、もともとは「タラコ」も「明太子」も同じ意味だった、というのは意外ですね。
由来を知った上で、「タラコ」と「辛子明太子」を食べ比べてみてはいかがでしょうか。