ナツメは「ウメモドキの仲間で赤い実を付ける落葉樹のこと」。
「夏芽」と言い換えると分かりやすい。
ナツメヤシは「ヤシの仲間で小さい薄茶のデーツと呼ばれる実をたくさんつける高木のこと」。
「デーツ」と言い換えると分かりやすい。
ナツメとナツメヤシは実をドライフルーツにして食ます。
ドナイフルーツの形が非常に似ていることが、名前が似た由来になっています。
「ナツメ」はチャイニーズデーツ
「ナツメ」はナツメヤシの実を乾燥させたドライフルーツのことで「デーツ」と言いますが、その実と「ナツメ」のドライフルーツが同じような形になっていることから、「ナツメ=チャイニーズデーツ」と呼ばれるようになったものです。
歴史的には「ナツメヤシ」の方がはるかに古く、紀元前6000年頃にはあったと言われています。
「ナツメヤシ」は多産なヤシ
「ナツメヤシ」の実は鈴なり状に集まって沢山出来ます。
まさに多産なのです。
ドライフルーツにして食しますが、紀元前より食されている証拠があるのです。
乾燥させると黒ずんだ色になり、「ナツメ」のドライフルーツと形が同じように見えます。
「ナツメ」は赤ですが色は異なっても形状が酷似しています。
「ダーツ」と言う名前が海外では一般的なのです。
「ナツメヤシ」の呼び名は「ナツメ」由来
「ナツメヤシ」は日本名ですから、「ナツメヤシ」の名前は「ナツメ」から付いたと思うのが自然です。
歴史的には「ナツメヤシ=デーツ」がずば抜けて長いのですが、名前は「ナツメ」由来と考えられます。
海外では後出の「ナツメ」のことを「チャイニーズデーツ」と呼ぶことでも歴史が長いことが分かります。
しかし、日本では「ナツメ」から「ナツメヤシ」の名前が出たと思われていますが、歴史は遠く及ばないことは理解されていません。
「ナツメ」と「ナツメヤシ」とは
「ナツメ」は中国原産と言われ、日本には奈良時代に伝わったとされます。
「デーツ」はその後入ったのでしょうか、日本では実が「ナツメ」に似ていたことから「デーツ」を「ナツメヤシ」としたらしいのです。
歴史の古さは「ナツメヤシ」が先で、名前の由来は「ナツメ」と言うことなのでしょうが、なんとも紛らわしいことです。