「サハラ」とは、アフリカ大陸に広がる砂漠のことです。
世界最大の砂漠であり、アフリカ大陸の北半分を占めています。
ほとんど雨も降らない乾燥地帯であり、今もなお砂漠化が進行しています。
「サヘル」とは、サハラ砂漠の南縁部に広がる湿潤地帯のことです。
若干ではありますが、北アフリカの中では緑が生い茂っている地域でもあります。
「サハラ」とは
「サハラ」とは、アフリカ大陸北半に広がる世界最大の砂漠です。
「サハラ砂漠」ともよばれますが、アラビア語では「サハラ」も「砂漠」の意味が含まれています。
アフリカ大陸11億人のうち、サハラには2500万人の人々が住んでおり、アフリカのおよそ40人に一人がこの地域で暮らしています。
モロッコやアルジェリアなどがこの地域に含まれます。
「サヘル」とは
「サヘル」とは、アフリカ大陸の北部に広がるサハラ砂漠の南縁部の地域を指します。
気候としてはステップ気候に属しており、乾燥はしながらも比較的湿度の高い地域になっています。
セネガルやモーリタニア、ナイジェリアやスーダンなどの国々が存在しています。
乾燥地帯のため、飲料水には苦労しているほか、緑が存在していることから、虫の被害に遭うことがあります。
サハラとサヘル、場所や気候が異なる
サハラは、アフリカ大陸の北を占める地域であり、そのほとんどは乾燥している砂漠気候の地域です。
一方、サヘルはサハラの南縁部にあることから、ステップ気候になり、サバナなども見受けられる地域です。
気温や湿度、また土壌についても、サヘルのほうが農耕には優位であるといえます。
どちらも雨の降り方は不安定ですが、まだサヘルのほうが自然がみられる地域となっています。
サハラとサヘル、アラビア語では意味も異なる
サハラとは、アラビア語で「荒野」を意味する言葉でしたが、これがヨーロッパでアフリカ大陸北部を指す固有名詞として定着することとなりました。
北アフリカでは「サハラウ」、つまり「荒野」という意味の語を自らの地域に向けてよんでいたことからも裏付けられます。
一方、サヘルはアラビア語で「岸辺」を意味しています。
現在では主にサハラ砂漠の周辺部のうち、西アフリカを主に周辺諸国について指すことが多くなりました。