「熱射病」は、熱中症の一種です。

高温や多湿な環境下で、熱の放散が妨げられ、体温調節機能が破綻した状態です。

英語では「heatstroke」「suffer from 」「be affected by」で表されます。

「日射病」は、熱中症の一種です。

夏の強い直射日光を頭部に長時間浴びた場合に起こります。

熱射病と病気の本態は同じです。

脳の体温調整中枢の失調が原因で起こります。

英語では「sunstroke」で表されます。

「熱射病」の意味

「熱射病」は、熱中症の一種です。

高温や多湿な環境下で、熱の放散が妨げられ、体温調節機能が破綻した状態です。

初期には、倦怠・疲労・あくび・めまい・朦朧とした症状が起こります。

次に、高熱・吐き気・嘔吐・頻脈・頻呼吸などでたおれます。

そして、高体温となり、意識障害・けいれん・臓器障害を起こします。

体温が40℃を越えると生命にかかわります。

治療は、涼しい場所で安静にし、電解物質補液とともに対処療法をおこないます。

「日射病」の意味

「日射病」は、熱中症の一種です。

夏の強い直射日光を頭部に長時間浴びた場合に起こります。

前駆症状として、全身の倦怠・悪心・あくびなどが起こります。

やがて頭痛・意識障害などを起こします。

熱射病と異なり、多くの場合高体温になりません。

しかし、体温が40度を越えると命の危険があります。

熱射病と病気の本態は同じです。

脳の体温調整中枢の失調が原因で起こります。

治療は、全身の冷却と安静です。

古称は、「謁病・えつびょう」「霍乱・かくらん」です。

俳諧では夏(7月)の季語です。

「高温障害」について

<高温障害>
周囲の気温が体温より高いときに生体が過温状態になって起こります。

代表的なものが、「日射病」「熱射病」です。

「熱中症」ともいいます。

「日射病」は、強い日光を頭部・頂部に受けたときに起こり、「熱射病」は温熱の中で運動や労働をしているときに起こります。

「熱射病」と「日射病」の主な症状は、高温多湿や陽射しの強い場所でたおれたり、吐き気がして嘔吐したりして、やがて意識が薄れけいれんします。

両者の病態生理は同一で、治療方法も同様に行われます。

<熱中症>
英語では「heat stroke」で表されます。

異常な高温の環境下で起こる体の障害で、炎天下で起こった場合は、「日射病」と呼ぶことがあります。

「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」という3つの病態があります。

◇熱けいれん
高温下の運動や労働でもっともよく使用した骨格筋に起こります。

痛みを伴う強直性けいれん(いわゆるつった状態)を「熱けいれん」といいます。

多量の汗をかいてナトリュームやクロール(塩素)が失われているのに、水分だけを補給したことによって起こる低張生脱水が原因です。

◇熱疲労
高温下で多量の汗をかいたのに、水も塩分も補給しないと、ナトリュームが多く水分の少ない血液になります。

これを高張生脱水といいます。

この高張生脱水のために起こるのが「熱疲労」です。

熱を体外に放散させようと皮下血管が拡張し血圧が下がります。

この結果めまいや失神が起こります。

疲労感・吐き気・嘔吐などが見られます。

熱射病とは異なり体温は40℃以上にはなりません。

精神状態も正常で、中枢神経の働きの低下も見られません。

◇熱射病
体温より外気温が高いと、熱の放散が妨げられ体内に熱がこもります。

これを「うつ熱」といいます。

最初出ていた汗が止まり、サラサラした皮膚になります。

または、運動や労働が激しい場合は、放散を上回る熱が体内で発生しているので汗をかいています。

体内の温熱中枢の働きが失調し体温が40℃以上に上昇します。

前触れもなく虚脱状態・けいれん・昏睡に陥ります。

高温で意識状態がおかしくなった場合、熱射病の疑いがあります。

死亡率が高いので救急車を呼び直ちに治療が受けられる医療機関に運ぶことが必要です。

「熱射病」は、「熱中症」の「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」という3つの病態の一つで、「日射病」は、「熱中症」のうち炎天下で起こった場合を指します。

「熱中症」は、異常な高温の環境下で起こる体の障害です。

炎天下で起こった場合は、「日射病」と呼ぶことがあります。

「熱中症」には、「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」という3つの病態があります。

「日射病」は、強い日光を頭部・頂部に受けたときに起こり、「熱射病」は温熱の中で運動や労働をしているときに起こります。

「熱射病」と「日射病」の主な症状は、高温多湿や陽射しの強い場所でたおれたり、吐き気がして嘔吐したりして、やがて意識が薄れけいれんします。

両者の病態生理は同一で、治療方法も同様に行われます。

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