京・キョウは「京の呉音のこと」。

「京都」と言い換えると分かりやすい。

京・ケイは「京の漢音のこと」。

「京浜」と言い換えると分かりやすい。

「京」は呉音の「キョウ」と読むことがほとんどですが、一部で「ケイ」と発音する言葉もあります。

古くに伝わった呉音は「京の都」と言う日本の中心に使われ、漢音に転換することも無く現在に至っている漢字です。

「京・キョウ」は呉音の発音のこと

「京・キョウ」は呉音です。

日本には最初に仏教僧などから伝わったとされる呉音は「キョウ」と発音し、古代日本の都の名前に使われていました。

ですから後から入った漢音の「ケイ」は使われること無く過ぎたと思われます。

「京都、上京、帰京、入京、京劇、京染、京間」などの言葉があります。

「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」と言う言葉もあります。

「京・ケイ」は漢音の発音のこと

「京・ケイ」は漢音ですが、広まらなかったと考えられます。

僅かに「京浜工業地帯、京浜東北線、京葉線、京北、京洛」などがあります。

工業地帯や交通機関など新しい言葉には使われるようです。

東京の「京」を「ケイ」とする言葉が多いようです。

東京は「東にある京都」と言うことから名づけられていますから「キョウ」なのです。

「京」の訓読みなど

「京」の訓読みは「みやこ」です。

「京」と言う漢字の語源は象形文字と言われ「小高い丘の上に神を祭り立てた家」から「みやこ」となったものです。

また、「京」は数の単位にも使われ「京・ケイ」は一兆の一万倍の数になります。

スーパーピューターの「京・けい」は日本が誇るスパコンです。

驚異的な計算処理速度があり、毎秒一京回の計算能力があることから「京・ケイ」と名付けられています。

「京・キョウ」と「京・ケイ」とは

「京・キョウ」は呉音の発音です。

「京の都」として昔から親しまれていたため「キョウ」のイメージが強くなり、漢音の「ケイ」に代わらなかったと思われます。

「京都、上京、帰京、入京、京劇、京染、京間」などの言葉があります。

「京・ケイ」は漢音で、比較的新しい言葉に使われます。

工業地帯や交通機関の路線、スパコンの名称などに使われています。

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