まれは「滅多に起きないこと」「珍しい」と言い換えると分かりやすい。

けうは「ほとんど起きないこと、非常に珍しいこと」。

「珍事」と言い換えると分かりやすい。

「まれ」は「稀」とかき、「けう」は「稀有」と書きますから、どちらも簡単には起きないことを言います。

「稀」は「珍しい、少ない」と言う漢字です。

どれぐらい稀なのかはケースバイケースとなります。

「まれ」は「稀」

「まれ」は通常は起きないようなこと、長いスパンで見てたまに起きることですが、大変濃度が薄いことなども言います。

「稀」を使った例は例えば「硫酸より薄い希硫酸」「稀薄な大気」「人間七十歳は古希の祝い」「福島原発処理水は希釈して放流」「金や宝石は希少価値がある」「珍しい稀覯本」「希代の英雄」などがあります。

「けう」は「稀有」

「けう」は「稀有」と書きますから「稀」のことです。

「普通は起きない、滅多に起きない、非常に珍しい」出来事のことです。

「かつてない稀有な出来事」「現代では稀有なこと」「東日本大震災は稀有な大地震である」「海底火山の大噴火による津波は稀有なことに違いない」「過去の稀有な出来事にメガ噴火がある」などと使います。

「まれ」も「けう」も同じこと

「まれ」も「けう」も同じことになります。

何万年と言うスパンで繰り返し起きているものでも、人間の生活では「まれ・けう」なことになります。

不思議や珍しい意味で使う場合は、初めてのことや新発見などを言いますから、結構「まれ、けう」なことはあるのかも知れません。

例えば「生きた化石・シーラカンス」が発見された時は「まれ、けう」な出来事だったのです。

「まれ」と「けう」とは

「まれ」は「稀」、「けう」は「稀有」ですから、どちらも滅多に起きないことになります。

確率的に天文学的であっても起きる場合を言います。

「隕石の衝突は稀・稀有なことになるが将来起きるかも知れない」「宇宙ゴミが人工衛星に衝突することは稀・稀有のことだ」「稀・稀有に起きる大地震は長い目で見ると繰り返し起きているものだ」などと使います。

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