静・ジョウは「静の呉音のこと」。

「静脈」と言い換えると分かりやすい。

静・セイは「静の漢音のこと」。

「静寂」と言い換えると分かりやすい。

呉音の「静・ジョウ」はほとんど使われませんが「静脈・ジョウミャク」と言う言葉に残っています。

また、「寂静・ジャクジョウ」と言う言葉もあり、仏教では「涅槃寂静」と使います。

「静・ジョウ」は呉音の発音のこと

「静・ジョウ」は呉音の発音です。

呉音は日本へ最初に伝わった漢字の音になります。

現在は遅れて伝わった漢音に取って替わられていると思われ、使用例は極僅かです。

ただ「静脈・ジョウミャク」は大変に良く使う言葉です。

「静脈」を「ジョウミャク」と読むのは昔からの慣習と言えます。

また、「セイミャク」と読むこともあります。

「静・セイ」は漢音読みのこと

「静・セイ」は漢音読みの発音で現代の言葉はほとんど漢音読みとなっています。

「絶対安静、静止画、静寂なひと時、閑静な住宅街、平静を装う、静観を決め込む、静電気にびっくり、ご静聴に願います、病気静養中、静物画」などと使います。

語源は諸説あり「赤と青の調和から」「水の青さから」「争いの後の静けさから」などがあり、旧字は「靜」となります。

「静」の訓読みとは

「静」の訓読みは「しずか、しず、しずまる、しずめる」などになります。

「夜の静寂・しじま」「静々・しずしず」「静まりかえる」「静けさや」「静かな図書館」「皆のもの、静まれ、静まれ」「静岡県静岡市」などと使います。

また、人名にも使用され「静・しずか、静御前、静雄」などがあります。

「静」の対義語は「動、騒」になります。

「静・ジョウ」と「静・セイ」とは

「静・ジョウ」は呉音の発音で「静脈・ジョウミャク」と言う言葉があり、仏教用語では「涅槃寂静・ネハンジャクジョウ」があります。

「静・セイ」は漢音読みで「静寂、静止、安静、静養、閑静、平静、静観、静電気」などがあります。

また、訓などでは「静岡、静寂(しじま)、静、静けさ、静かさ、静まれ、静々(しずしず)と」などがあります。

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