「職種」は、職業・職務の種類のことです。

「職種別人口」「職種別賃金」のように使います。

英訳する場合、「The type of job/ a type pf occupation 」で訳されます。

「業種」は、事業や営業の種類のことです。

「業種別の組合」のように使います。

英訳する場合、「A category of business/ a type of industry 」で訳されます。

「業種別電話帳」は、「a telephone directory classifide by type of bussiness 」です。

「職種」の意味

「職種」は、職業や職務の種類のことです。

もともと、同一種の多能型熟練労働者が行った幅広い仕事の範囲を指しました。

例えば、同一の熟練工が行った旋盤・鋳型・板金などをいいます。

職種から職務への仕事範囲の細分化の結果です。

転じて、類似の職務群をもいいます。

「この職種は求人が少ない」「仕事のきつい職種」「職種の分類」のように使います。

「業種」の意味

「業種」は、事業や営業の種類のことです。

また、業務の種類です。

「業種別に会合を持つ」「業種ごとに会社のリストを作る」のように使います。

「業」の「わざ」という意味の場合、「仕事」「事業」の要素を含みます。

「業・わざ」は、ある意図をもって行うことです。

また、その能力です。

「至難の業」のように使います。

「技・わざ」は、「うでまえ」「技術」のことです。

「技を磨く」のように使います。

「職」と「業」の字義と 解字

「職」の字義(漢字の意味)は、「つかさどる」「つかさ」「つとめ」「くらい」「働き・わざ」「貢物」「もっぱら」「識・しるす」です。

解字(漢字の解説)に於いて、「職」は「耳+?」で構成されます。

「?・しょく」の部分は、「識」に通じ、「他と区別して知る」という意味を表します。

「耳」の部分は、「聡くわきまえる」という意味を表します。

これらから、「微細なところまでよくわきまえる」という意味をあらわします。

これから転じて、「細部までゆきわたる」「わきまえ努める」という意味になりました。

「業」の字義(漢字の意味)は、「わざ」「はじめ」「すでに」「やしき」「板」「仏教用語・善悪の報いを引き起こす行い」です。

「わざ」という意味の場合、「仕事」「事業」「てがら」「学問・技芸」という要素が含まれます。

解字(漢字の解説)に於いて、「業」は象形文字です。

のこぎり状のギザギザした装飾をほどこした楽器をかける板の象形です。

「飾り板」という意味を表します。

音形上、「厳・おごそか・きびしい」に通じ、「きびしい学芸の習得行為・仕事」の意味に用います。

「職種」は職業の種類のこと、「業種」は企業や事業の種類のことです。

「業種」「職種」は、類語です。

共通する意味は、「事業あるいは職業の種類のこと」です。

「業種」は、特に企業や事業の種類のことです。

「職種」は、特に職業の種類のことです。

また、職務の種類の意味でも使われます。

もともと、同一種の多能型熟練労働者が行った幅広い仕事の範囲を指しました。

例えば、同一の熟練工がおこなった旋盤・鋳型・板金などをいいます。

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