「閑静・かんせい」は、物静かで、ひっそりとしたさまです。

英語では「quietness」で表されます。

「閑静な住宅街」は「a quiet residential quarter area」です。

「静粛・せいしゅく」は、静かに慎んでいることです。

英語では「quietness」で表されます。

「静粛に」は「Be quiet!」「Silence!」「Order! Order!」です。

「Order! Order!」は、会議などで使われます。

「彼らは静粛に聞いていた」は「They listened quietly.」です。

「静寂・せいじゃく」は、静かで寂しいことです。

英語では「silence」「stillness」で表されます。

「家の中は死んだように静寂だった」は
「Dead silence reigned over the house.」「Dead silence reigned in throughout the house.」です。

「爆音が夜の静寂を破った」は「An explosion broke the silence on the night.」「」です。

「閑静・かんせい」の意味

「閑静・かんせい」は、物静かなことです。

ひっそりとしたさまです。

静かで落ち着いていることです。

「閑静な住宅街」のように使います。

<閑の漢字>
字義は「のどか」「ひま」「むだ」「仕切り」「ふせぐ」「法・のり」「習う」「正しい」「うるわしい」です。

解字では、「門+木」で構成されます。

これから「門の間に木を置き、他からの侵入を防ぐ」を表し、「しきり」を意味します。

「静粛・せいしゅく」の意味

「静粛・せいしゅく」は、静かに慎んでいることです。

ひっそりと静まり返っていることです。

以下のように使います。

講演を静粛に聞く ご静粛にお願いします

<静・粛の漢字>
「静」
字義は「しずか」「正しい」「清い」「従う」「鎮める」です。

解字では、「争+青」で構成されます。

「争」の部分は「あらそう」を表します。

「青」は「澄みきる」を表します。

これらによって「争いがすみきる」を表し、「しずまる」を意味します。

「粛」
字義は「つつしむ」「厳か」「いましめる」「きびしい」「しずか」「寒い」「ころす・そこなう」「すみやか・速い」「進む」「礼拝の一種」です。

解字では、「聿+淵」で構成されます。

「聿」の部分は「さおを手に持つ形」を表します。

「淵」は「ふち」を表します。

これにより「淵で棹さすさま」を表し、「恐れつつしむ」を意味します。

「静寂・せいじゃく」の意味

「静寂・せいじゃく」は、静かで寂しいことです。

物音もせず、しんとしていることです。

静まりかえっていることです。

ひっそりとして寂しいことです。

以下のように使います。

境内は静寂に包まれた 静寂な夜更け
静寂を破る

<関連語>
「沈静」は、騒ぎなどが収まって安定した状態になることです。

「地価上昇が沈静する」「事態が鎮静化に向かう」のように使います。

「清閑」は、世俗の俗事に煩わされず静かなさまです。

「清閑の地に居を構える」のように使います。

「しじま」は、ひっそりと静まっていることです。

特に夜の静かさについていいます。

文章語です。

「夜のしじまに包まれる」のように使います。

「閑静・かんせい」は 物静かで、ひっそりとしたさま、 「静粛・せいしゅく」は 静かに慎んでいること、「静寂・せいじゃく」 は、静かで寂しいことです。

「静か」「物静か」「閑静・かんせい」「静粛・せいしゅく」「静寂・せいじゃく」は、類語です。

「沈静」「清閑」「しじま」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「声や音が聞こえずひっそりとしているさま」です。

「静か」は、話し言葉として一般的に使います。

「静かな海」「静かな生活」のように動きが少なく穏やかなさまを表します。

「物静か」は、ひっそりとしているさまです。

多くの場合、「物静かな人」「物静かに話す」のように、態度や言葉などが落ち着いておだやかなさまを表します。

「閑静・かんせい」は、場所・住まいについていいます。

「静粛・せいしゅく」は、特に、改まった場面で人の話を聞く態度や、秩序が重んじられる場所での態度について用いられます。

「静寂・せいじゃく」は、物音一つないような、厳かな雰囲気に使います。

「静粛」「静寂」は、主に文章で用いられます。

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