沈黙は「口を閉じてものを言わないこと」。

「だんまり」と言い換えると分かりやすい。

黙秘は「何も言わずだまっていること」。

「無言」と言い換えると分かりやすい。

沈黙はただ黙っていることで、黙秘は何かの理由があり黙っていること、黙秘権と言う言葉に良く使われています。

どちらも口を閉じてものを言わないことです。

「沈黙」は黙ること

「沈黙」は一切話しをしないこと、黙り込むこと、口をきかないこと、音を出さないこと、活動を止めていることなどを言います。
例えば、「沈黙は金なり、雄弁は銀なり」「長い沈黙が突然破られる」「ただ沈黙を続ける」「このような沈黙は卑怯だ」「鬱陶しいから沈黙はやめよう」「沈黙ばかりしていないで何か言え」などと使います。

「黙秘」は理由があります。

「黙秘」は「黙秘権」「黙秘します」「あなたには黙秘する権利があります」などと使いますが、ほとんどの場合、犯罪容疑者が後々不利になるようなことを、不用意に言ってしまうことを防ぐこと、誘導的な質問に答えてしまわないように権利として与えられたものです。

ただ黙るのではなく、不利にならないようにと言うはっきりとした理由があるのです。

「黙秘」権を行使した容疑者は「沈黙」を守った。

逮捕された犯罪容疑者はその場で警官から、「黙秘」する権利の説明を受けたため、「沈黙」を守ることにしました。

供述を強要されることを防止する目的で「黙秘権」は作られています。

後々の裁判にも影響することですから、自分が言ったことや強要された供述が不利になることが想定されれば「黙秘」して「沈黙」しても良いのです。

「沈黙」も「黙秘」も口を閉ざすこと

「沈黙」は黙ること、「黙秘」は理由があって黙ることです。
「沈黙」されると周囲はいら立ち、なぜ黙っているのか理由が分かりません。

しゃべりたくないから「沈黙」をするのですが、喋っても言い訳としか取らない相手には沈黙する方が良いかも知れません。

「黙秘」は権利として補償されているものです。

「黙秘権」を行使すれば、しゃべらなくても良いようになります。

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