薄は「薄いこと、内容がないこと」。
「希薄」と言い換えると分かりやすい。
淡は「淡いこと、さっぱりしていること」。
「淡水」と言い換えると分かりやすい。
「薄」も「淡」も程度が小さいこと、低いことを表す言葉になります。
「薄」の反対は「厚」、「淡」の反対は「濃」となります。
「薄」は「薄い」の他、様々な意味を持ちます。
「薄」は「薄いこと、わずかなこと、内容の無いこと」
「薄」は一義的には「薄いこと」ですが、転じて「わずか、少し、軽い、迫る、ススキ」などの意味になります。
「薄い」では「薄氷・薄用紙・薄衣」、「すこし、わずか」では「薄給・薄利多売・薄口・薄紅・薄幸・薄命・薄力粉」、「軽い」では「軽薄」、「迫る」では「肉薄・薄暮」があり、植物の「ススキ」のことも言います。
「淡」は「淡いこと、薄いこと」
「淡」は一義的には「淡い」ですが、他に「さっぱりしている・塩分がない・淡路のこと」などの意味が有ります。
「淡い」では「淡雪・淡味・薄赤色・淡彩・淡粧・濃淡」、「サッパリしている」では「淡泊・冷淡・淡々」、「塩分がない」では「淡水」、「淡路」では「淡路島・淡路の国・淡州」などがあります。
語源は「薄味のこと」です。
「薄」より「淡」の方が文学的な表現
「淡」は「薄いこと」でもありますが、表現としては文学的な要素を感じ、「色や味」についてよく使われます。
「淡色・淡彩」・「淡味・淡泊」と使われます。
「淡雪」は「儚さ」を感じる文学的な言葉になりますから、「薄雪」ではいけません。
「淡水」も「真水」より良い表現です。
「淡々としている」も「平静である様子」を良く表しています。
「薄」と「淡」
「薄」は「薄いこと、少ないこと、内容の無いこと」などの意味になります。
「薄氷・薄用紙・薄給・薄謝・薄情・軽薄・肉薄・薄利・薄口」などの言葉があります。
「淡」は「少ないこと、薄いこと、サッパリしていること」などの意味になります。
「淡雪・淡味・淡彩・淡粧・濃淡」などの言葉があります。
「淡」はどちらかと言うと文学的な感じがする言葉です。