「マーガリン」とは、植物性、または動物性油脂を原料とした、バターの代用品として作られた加工食品です。

「マーガリン」という名前は、ギリシャ語の「Margarite」という言葉に由来しています。

「Margarite」とは「真珠」という意味で、真珠のように美しく輝く姿をみて名付けられたそうです。

朝食のトーストなど、世界の食卓に欠かせないものになっています。

「マーガリン」の成分

バターとマーガリンの違いは、主成分にあります。

バターは80%が牛乳でできているのに対し、マーガリンは食用油脂に、水や食塩、その他成分を混ぜて作られています。

日本で売られているマーガリンは植物性油脂が主成分のものが多く、主にコーン油、なたね油、大豆油などが用いられています。

マーガリンが誕生したのは19世紀のフランスで、その際には牛脂に牛乳を加え、硬化して作られました。

戦時中でバターが不足していたため、安価に作れる代用品として重宝されました。

「マーガリン」の活用法

マーガリンは、バターと違い安価であること、加工がしやすいことから、日常で使いやすい食品です。

定番のトーストに塗る際も、バターよりもやわらかく塗り込みやすいことが利点として挙げられます。

また、トースト以外にも、たくさんの料理、お菓子作りに用いることができます。

お菓子を作る際、バターでは常温に戻してやわらかくする必要がありますが、マーガリンは元々やわらかいためそのまま使用することができます。

また、バター風味のマーガリンなど、バターの香りを楽しめるいいとこどりの商品も発売されています。

「マーガリン」にかかわる問題

マーガリンの問題としてよく挙げられるのは、「トランス脂肪酸」です。

以前は、コレステロールを上げる原因となる動物性油脂の多いバターよりも、マーガリンのほうが健康に良いとされてきました。

しかし、液体である植物性油脂を固めて作るため、製造の工程でマーガリンにはトランス脂肪酸という成分が含まれることが明らかになってきました。

トランス脂肪酸は心臓病のリスクを高める危険性があると言われており、過剰に摂取することは避けたほうが良いとされています。

「マーガリン」は適度な摂取で

安くておいしいマーガリンは、さまざまな料理、お菓子作りに使いやすく、ついバターの代わりに代用しがちです。

しかし、「トランス脂肪酸」という、心臓病のリスクを高める成分が含まれていることを十分に理解して、適度な摂取を心掛けることが大切です。

マーガリンとバター、それぞれの特性を理解して、料理にうまく活用できると良いですね。

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