気象庁は「国として、気象や災害などを調べて国民に報告する機関のこと」。

「公的気象機関」と言い換えると分かりやすい。

日本気象協会は「財団法人として、気象について分かりやすく国民に広報する機関のこと」。

「気象サービス機関」と言い換えると分かりやすい。

どちらの期間も気象似関係しているのですが、「気象庁」は公の機関としての役割があり、「日本気象協会」は気象などに関して国民生活に密着した情報機関としての役割を持ちます。

「気象庁」は国土交通省に属する機関

「気象庁」は、国の機関として国土交通省に属しています。

気象観測を始めとして、地震や津波などの自然現象の観察、国民生活や産業などへの防災情報などの提供、国際協力など幅広い活動を行っています。

気象衛星やスパコンなどの活用や観測データなどにより、解析や予測、調査、研究なども行います。

国民へは天気情報や防災情報、観測情報など必要な情報を提供しています。

「日本気象協会」は民間の機関

「日本気象協会」の役割は、「気象庁」のデータを元に、国民により分かりやすい形で情報を提供することにあります。

気象庁の観測データにより独自の天気予報を行ってマスコミやネットなどに提供しています。

NHKや民放などに出ている気象予報士の中には「日本気象協会」に属している人も多いのです。

「気象庁」が明治初期に設立されているのに対し「日本気象協会」は戦後まもなくのスタートとなっています。

「日本気象協会」は「気象庁」の再就職先

「日本気象協会」は「気象庁」の再就職先としての側面があったことは否めません。

「天下り」の批判はあったとしても、国民に取っては「気象庁」の堅いイメージよりは、国民生活に沿った「日本気象協会」の方が馴染み易いと言えるかも知れません。

しかし、いざ、大災害が起きた時は「気象庁」が前面に出ることは当然といえます。

「気象庁」と「日本気象協会」とは

「気象庁」と「日本気象協会」とはどちらも気象情報を国民に知らしめる役割を担っている機関ですが、官立は民間との違いがあります。

「気象庁」の天下り先との批判もありますが、国民生活に密着した馴染み易い機関として親しみがあるものです。

「気象庁」は国家の機関ですから、気象衛星やスパコンなどの活用もでき、全国的な観測網もあり国際的にも必要不可欠な組織になります。

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