猫の前の鼠は「あまりにも恐ろしくて、身がすくんで全く動けない状況のこと」。
実際に起こりえるシチュエーションであり、現実的な言葉と評価できます。
でも、実際にこの言葉をあえて使っていくかと言われると、あまり機会は多くないかもしれません。
窮鼠猫を噛むは「弱者であっても、絶体絶命の窮地に追い込まれたときには必死に反撃すること」。
かなり有名な言い回しなので、知っている人は多くいます。
「猫の前の鼠」の意味
猫の前の鼠とは、あまりにも恐ろしくて、身がすくんで全く動けない状況のことです。
鼠にとって猫は非常に脅威を感じる存在であり、実際に鼠が猫を目の前にしたときには、恐怖から身がすくんでしまい、動けなくなる可能性がありえます。
そういう状況を示した言葉であり、人間においても同様に感じる可能性がある場面は存在するでしょう。
「窮鼠猫を噛む」の意味
窮鼠猫を噛むとは、弱者であっても、絶体絶命の窮地に追い込まれたときには必死に反撃することです。
鼠にとって猫は非常に脅威を感じる相手ですが、そんな鼠であっても猫に対して反撃を試みる可能性があると言えるのです。
これに関しても人間に当てはまる状況であり、実際に脅威と感じる相手に反撃するシーンはありえるでしょう。
「猫の前の鼠」と「窮鼠猫を噛む」の用法や用例
「俺はこの人だけはどうも苦手だ。
以前かなり叱責されたことがあって、それ以来トラウマになっているよ。
だから、この人を目の前にするたびに猫の前の鼠の状態になるんだよね。」
「仮に弱者であっても、強者にやられっぱなしは嫌だからな。
ときには窮鼠猫を噛むこともある。
強者は油断しているから、それがかなり効く状況も考えられるだろう。」
猫の前の鼠と窮鼠猫を噛むは意味が異なっている
猫の前の鼠と窮鼠猫を噛むは表現としては似ているように見えます。
しかし、両者は意味が異なっているのです。
猫の前の鼠は強者を目の前にしたときに、弱者が恐怖から動けなくなってしまう状況を指していますが、窮鼠猫を噛むは弱者が強者に反撃するという意味なので、真逆の意味とも評価できるでしょう。
ここで見分けていくといいです。