「つまり」は、「つまるところ」という意味です。
英語では「in short」「in other words」で表されます。
「彼は純粋すぎる、つまり世間知らずだ」は「He is too innocent, I mean he is inexperienced in the ways of the world. 」です。
「要するに」は、これまで述べてきた話の内容を簡略に示そうとすることです。
英語では「in short」「in a word」で表されます。
「要するに彼は日和見主義だ」は「in short, he is an opportunist. 」「in a word, he is an opportunist. 」です。
「結局」は、色々な過程を経て最後に行きつくところです。
英語では「After all, 」「in the end」で表されます。
「結局この問題はだれにも分からなかった」は「The problem remained unsolved after all. 」です。
「結局実力が勝つ」は「Real ability will win out in the end. 」です。
「つまり」の意味
「つまり」は、以下のような意味です。
(名詞の場合)
①物が詰まることです。
②物事が行きつく最後の所です。
「果て」「終わり」と同じ意味です。
③窮乏・困窮することです。
可笑記に「諸傍輩のつまり、迷惑かへりみず」とあります。
④行きどまりのことです。
「すみ」と同じ意味です。
平家物語(4)に「ここのつまりに追い詰めてはちやうと斬る」とあります。
(副詞の場合)
①「ついに」「果ては」という意味です。
②「つまるところ」という意味です。
「結局」「要するに」と同じ意味です。
③「言い換えれば」「すなわち」という意味です。
以下のように使います。
仏教の開祖、つまり釈迦です この製品はよく売れるのも、つまりは消費者のニーズに合ったからだ
彼は父の弟、つまり叔父である。
その違いはつまり価値観の相違だ
「要するに」の意味
「要するに」は、これまで述べてきた話の内容を簡略に示そうとする気持ちを表します。
「つまるところ」「かいつまんで言えば」「つまり」と同じ意味です。
しかし、述べた事柄を単に言い換えるような場合には使いません。
例えば、「日本の花の代表、つまり桜」を「日本の花の代表、要するに桜」とは言いません。
以下のように使います。
要するに君は何が言いたいのだ 要するに資金不足ということだ
その違いは要するに価値観の相違だ
「結局」の意味
「結局」は、以下のような意味です。
①色々な過程を経て最後に行きつくところです。
終わりになることです。
「結末」と同じ意味です。
②副使的に用いて、「最後には」「あげくの果てに」「とどのつまり」「詮ずる所」と同じ意味です。
以下のように使います。
色々調べたが結局分からずじまいだった 頑張ったが結局負けた
その違いは結局価値観の相違だ 結局承知した 結局会えなかった
「つまり」は 「つまるところ」という意味、「要するに」は これまで述べてきた話の内容を簡略に示そうとすること、「結局」は 色々な過程を経て最後に行きつくところです。
「つまり」「要するに」「結局」「所詮」は、類語です。
共通する意味は「論理が最終的に落ち着く所」を意味する言葉です。
「つまり」は、広い範囲で用いられます。
一方では、前に述べた事柄を単に言い換えるような場合に使います。
また、他方では、ある一つの論理展開を終結させ、結論を導くような場合にも使います。
「要するに」は、普通、前に述べた事柄をまとめ、結論を導く場合に用いられます。
述べた事柄を単に言い換えるような場合には用いられません。
「結局」は、いろいろな経過があった後、最終的な結果・結論に至ることを表します。
「所詮」は、あれこれと考えた結果、その結論が大したことないという否定的な意味を持つ場合に用いられます。
多くの場合、下に打消しの語を伴って用いられます。