ミニバラは「小型の花を付けるバラの一種のこと。
「小型バラ」と言い換えると分かりやすい。
野バラは「ノイバラのことで野生のバラのこと」。
「野性バラ」と言い換えると分かりやすい。
ミニバラは普通のバラより小型のものが多いのですが、中には大きなものもあります。
全体的には小さいイメージなので「ミニ」と言う名前が付いていると思いますが、由来は別の所にあります。
「野バラ」は「ノイバラ」のことです。
「ミニバラ」の「ミニ」とはロサ・キネンシス’ミニマ’の「ミニ」のこと
「ミニバラ」は小さいからではなく、ロサ・キネンシス’ミニマ’と言う「ミニ」が名前に入っている品種が元になっている系統のバラを指します。
しかし、一般のバラとの区別はほとんど付かないと言われています。
大輪や大木の「ミニバラ」も存在しますし、小型の花を沢山つける普通のバラも存在するからです。
4万種にも上るバラの品種は多様で血統書でもない限り特定は困難なのです。
「野バラ」はノイバラのこと
「野バラ」は野生種に近いと言われているトゲのある植物のことです。
古くはトゲのことを「ウマラ・イバラ」と呼んでいましたが、そこから「ノイバラ」となり、「野バラ」となったとされます。
つる性の落葉植物で全国に分布しています。
沢山の白い花を付け赤い実がなります。
赤い実は漢方薬など薬用として利用されています。
「野バラ」は普通バラの接ぎ木に使用
「野バラ」は根が丈夫なため、バラの苗木はほとんどが「野バラ」を接ぎ木したものになります。
これはバラの苗木を生産している農家の技術なのです。
接ぎ木で使う「野バラ」の品種は「ロサ・ムルティフローラ」と言われています。
以外な感じがしますが身近で販売されているバラや植物園などのバラは、大半が野バラの接ぎ木だったのです。
「ミニバラ」と「野バラ」とは
「ミニバラ」は名前に「ミニ」と入っている中国原産の品種が元になっている系統のバラのことを言い、姿が小さいからという理由ではないのです。
ですから、大きな「ミニバラ」もありますから「ミニバラ」と一般的な薔薇の区別は難しいものがあります。
「野バラ」は「ノイバラ」のことで、バラの苗木は「野バラ」を使用していることがほとんどと言われていますから、バラとは下半分は野バラと言うことになるのかも知れません。
また、「ミニバラ」と「野バラ」は似たような花を付けることがあり、似通ったものと見えます。