透視は「ある物体を透かして見ること」。
「非破壊検査」と言い換えると分かりやすい。
透過は「光やエックス線などが物体を通り抜けること」。
「放射線」と言うと分かりやすい。
透視は超能力の一種と言われるものですが、レントゲンなどで体を透かして見ることも言います。
「透過」は例えばレントゲンでエックス線が体を突き抜けることを言います。
「透視」はテレパシーのこと
「透視」は普通見えないものを見ることで、相手の心に浮かんだものを正しく言い当てることです。
相手に特定の絵柄を覚えさせ、透視をする人はそれが何かは分からないのですが、正しく言い当ててしまうという超能力とされるものです。
また、「透視図法」は遠近法の一種のことを言い、「透視画像」はレントゲンで撮影したものになります。
「透過」は通り抜けること
「透過」は物体の中を光やエックス線が通過することです。
世の中には目には見えない電波や放射線・宇宙線などがあり、常に体内を通過しているのです。
それを「透過」といいます。
エックス線で透過した人体は透過の割合が部位により異なることを利用して体内の様子を調べるものです。
CT・MRIなども原理的にはエックス線や磁気を透過させて調べるものです。
「透過」させて「透視」する。
エックス線などの放射線や宇宙線などを使い、破壊しないで物体の構造を調べることは可能になっています。
「透過」させて見えない内部を「透視」するわけです。
エジプトのピラミッドの内部調査に「ミューオン」という宇宙線を使い「透視」をし、新たな空間を発見したという話があります。
非破壊検査もエックス線の応用で内部調査をするのです。
「透視」と「透過」の違い。
「透視」は透かして物を見ることで、例えば何も使わずに相手の思っている絵柄を的中する超能力を透視能力」と言います。
中間にある物体や人の姿を消して背景を「透視」する技術がテレビカメラにはあります。
「透過」は放射線や宇宙線を使い物体の内部構造を調べることで非破壊検査と言い、「透過」させることで内部を「透視」します。