どちらも水道管に使われる。
型に溶かした鉄を流し込んで製造する鋳鉄製の管であるが、鉄の性質が異なっている。
昔は鋳鉄管が用いられていたのだが、性質を改良したダクタイル鋳鉄管が登場してからはダクタイル鋳鉄管がメインで使われるようになった。
現在もダクタイル鋳鉄管はメインで使われているが、もう少し改良されている。
鋳鉄管
鋳鉄管は、水道管に用いられるようになった鉄管の初期のもので、型に溶かした鉄を流し込んで製造する鋳鉄でできており、継ぎ目が無いため漏水の恐れがなく、また、管の壁を均一の品質にすることができる。
しかし、腐食に弱く、また、鉄の成分に含まれる黒鉛が細長い形状をしており、掘り返しているときに重機が接触するなどの衝撃を受けると割れてしまうという欠点があった。
ダクタイル鋳鉄管
製造方法は、鋳鉄管と同じように型に溶かした鉄を流し込んで製造するが、鉄の成分中の黒鉛を球状にして含ませることによって、強度が向上すると共に粘り強さが増して、衝撃に体する抵抗性能が向上した。
また、対腐食性能も上がった。
欠点としては重量が大きくなってしまい、水道工事の施工性が悪くなったことがあげられる。
鋳鉄管やダクタイル鋳鉄管の用途
鋳鉄管もダクタイル鋳鉄管も、水道管に使用されます。
鋳鉄管が主に使われていましたが、1940年代にアメリカでダクタイル鋳鉄管が発明され、その性能の良さが認識され始めると徐々に広がっていき、日本でも1950ねんから製造され始めました。
そして1970ねに工業規格になり、今では水道管のメイン素材として広く用いられています。
鋳鉄管とダクタイル鋳鉄管の違い
鋳鉄管とダクタイル鋳鉄管ひどちらも水道管に使われるものです。
型に溶かした鉄を流し込んで製造することにより、継ぎ目が無いため漏水の恐れがない水道管となっています。
最初の頃は鋳鉄管が使われていましたが、鉄の成分中の黒鉛の形状を細長い形から球状にしたことによって粘り強さを向上させたダクタイル鋳鉄管が発明されてからはダクタイル鋳鉄管が広まっていきました。