完備は「特定のものがきちんと全部揃っていること」。
揃っておくべきものがきちんと全部ある状態のときに使用する言葉です。
常備は「特定のものを常に持っておくこと、備えておくこと」。
何かしらのものをいつも所持している、携帯している、保管しているといった状態があれば、常備という言葉を使用することが可能と言えます。
「完備」の意味
完備とは、特定のものが全て揃っている状態のことです。
通常はセットとして扱われるものに関して、その中身が全部揃っている状況を表しています。
セットになるべきものが1つでも足りないようなときには完備とは言えません。
したがって、完備と実際に扱うことができるケースというのは、意外と多くないと言えるのかもしれないです。
「常備」の意味
常備とは、特定のものを常に持っている、備えている状態のことです。
必要なものに関して使うことが多く、いろいろなシーンで使用できる言葉でしょう。
いつも持っている、備えていると言える必要があるため、長期的にそういった状況が確認されないといけないわけです。
そこが常備と言えるためのポイントと評価できると言えます。
「完備」と「常備」の用法や用例
「この施設は災害が起きたときに必要と言えるものを完備している。
したがって、いざというときには非常に安心と評価できるのではないだろうか。」
「私は不眠症が起きることが多々あるため、不眠に効く薬を常備している。
いつ不眠症が起きてもいいように、こういった状況を実現しておかないと、毎日安心して暮らすことができないんだよね。」
完備と常備は備え方の違い
完備と常備は何かしらのものを備えておくことという意味ですが、その備え方に違いがあります。
完備はセットになっているものを全部揃えている状況であり、常備は特定のものを常に持っている状況と言えます。
だから、この2つは似ている言葉ではありますけど、そういったところで区別をしていくと、両者の見分けがつきやすいはずです。