動機は「特定の行動などをとるに至った個人的な原因のこと」。

その人ならではの部分を表現したものになります。

理由は「特定の行動などをとるに至った普遍的な理由のこと」。

割と世の中で一般的と言えるような、誰もが理解できるような原因について述べるのが理由です。

その人以外にも同じ原因で同じ行動などをとると言えるようなものに対して使います。

「動機」の意味

動機とは、特定の行動などをするに至った個人的な原因のことです。

その人ならではの部分が見えるような原因について指しており、普遍的ではないようなもの、他に同じ原因で同じ行動をとる人があまり見られないと思われるようなときに対して動機という言葉を使うので、実際に動機という言葉を使える機会はそう多くはないと言えるでしょう。

「理由」の意味

理由とは、特定の行動などをとるに至った普遍的な原因のことです。

よくあるような原因という言い方もできますが、同じ原因で同じ行動などをとる人が他にもたくさんいると十分に想像できるようなケースで使います。

したがって、他の人たちからすると共感してもらいやすいというか、納得してもらいやすいということが言えるのです。

「動機」と「理由」の用法や用例

「あの窃盗事件の犯行動機は他人の財物を盗むのが趣味だったというものらしい。

窃盗事件の動機としては聞いたことがないもので、かなり珍しいものだったと言えるだろう。」

「私が働こうと思った理由は学費を稼ぐためだよ。

学費を稼ぐ必要性がなければ、アルバイトなどをして働こうという気は一切なかった。

よくある理由だよ。」

動機と理由の定義自体ははっきりしている

動機はその人ならではの原因のことで、理由は割といろいろな人に当てはまる普遍的な原因のことです。

したがって、それぞれの言葉の定義自体ははっきりしています。

個人的な理由と普遍的な理由をどこで分けるか?という問題はあるとは言えるものの、動機と理由という言葉の違い自体はちゃんと存在しており、理解しやすいと言えるでしょう。

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