「リレーションシップ」は英語の「relationship」のことで、関係、関連、結びつきを表す言葉です。

広く「人と人の関係」から「恋愛関係」、「物事と物事の関係」までを指します。

それゆえに、日常的なシーンだけでなくビジネスシーンなど様々な場面で使われる言葉です。

ビジネス一般で使われる「リレーションシップ」から、マーケティング用語、IT用語、証券業界での「リレーションシップ」など、場面ごとで意味合いが異なることもあります。

「ビジネス用語のリレーションシップ」

ビジネスシーンで使われる「リレーションシップ」は、「企業間、もしくは企業と個人の間の信頼関係」という意味合いで使われます。

取引先や顧客にあたる企業との関係を指すこともあり、サービスを提供する企業とそれを受ける個人との関係を指すこともあります。

ビジネスにおけるリレーションシップに関連した用語として、「リレーションシップ・マネジメント(RM: Relationship Management)」「リレーションシップ営業(Relationship Selling)」などがあります。

「リレーションシップ・マネジメント」とは、取引先や顧客と円滑で良好な関係を築けるようにマネジメントをする業務のことです。

「リレーションシップ営業」とは、短期的なサービスや販売を行うのではなく、長期的に良好な関係を築くことで、最大の利益を得ることを目的とした営業スタイルのことです。

このように、ビジネスでは主に「人や企業の関係」という意味を強く持っています。

「マーケティング用語のリレーションシップ」

マーケティングスタイルのひとつに、「リレーションシップ・マーケティング」という手法があります。

1980年代に、新たな顧客を得ることだけではなく、同時に既存の顧客をリピーターとして維持していくことの重要性を説いた、アメリカのマーケティング学者によって提唱されました。

ありとあらゆる顧客を対象とするのではなく、ひとりひとりの顧客を対象に、需要や好みなどを研究し把握することで、長期的に良好な関係を築いていく手法です。

このように、マーケティング用語としての「リレーションシップ」も「関係」という意味を強く持っています。

「IT用語のリレーションシップ」

IT業界ではE-R図において頻出する用語です。

E-R図とは、データベースの設計において、人や物、概念など対象となるものの関係性を表現したフローチャート図のことです
E-R図においてテーブルをつなげている線のことをリレーションと言います。

また、Excelやaccessで使われる機能に、「リレーションシップデータベース管理システム(RDBMS)」というものがあります。

これは、いくつかのテーブル(表)を繋げて、情報をまとめる機能です。

いずれにしても、「繋げる」「関連づける」という意味を強く持っています。

「リレーションシップ」のまとめ

「リレーションシップ(Relationship)」とは「関係、関連」を意味する言葉です。

人や物を対象に、日常でも業界でも使われる言葉です。

個人の生活の中でも社会生活の中でも、人と繋がりが密接な現代において、人と人との関係性は重要視されています。

また、物事や事象を正確に把握するためにも、物事と物事の関係性はしっかりとまとめる必要があります。

場面や状況に応じて、いろんな形の「リレーションシップ」を理解し、尊重していきましょう。

おすすめの記事