「度を越えた丁寧すぎる態度により、相手に不快感を与える状況」、「わざと丁寧な対応をしながらも心の中でからかうような意識がある状況」という意味で、丁寧な対応なのに結果的に失礼な対応になってしまっている状況を指しています。

通常丁寧な対応をして否定されることはありませんが、慇懃無礼の場合にはその例外となります。

「慇懃無礼」の意味

慇懃無礼というのは、きちんと丁寧な対応をしているにもかかわらず、結果的に相手が不快感を覚えたり、対応をする側の意図としてからかう気持ちが存在しているような状況のときに使います。

ただ、慇懃無礼という指摘をすること自体が失礼になることもないとは言えないので、実際に使う際には注意が必要であると言えるのです。

「慇懃無礼」の使い方

慇懃無礼という言葉はいろいろなシーンで使用ができますが、例えば職場では割と使いやすいです。

部下が上司に対して丁寧な対応をとっているが、その対応が丁寧すぎるようなケースもあるはずで、そういうときには慇懃無礼という言い方ができます。

対応が丁寧すぎるから、そこまでは必要ないということを伝えておくと、以降改善が見られる可能性があります。

「慇懃無礼」の例文

「丁寧な対応を心がけようと思うものの、それをやりすぎると慇懃無礼と捉えられる可能性があるわけです。

こちらにからかうような意図がないとしても、そのように思われてしまう可能性があるので、非常に厄介ですよね。

だから、目上の人に対するときには丁寧な対応を心がけながらも、度を考えないといけないということなのでしょう。」

慇懃無礼はからかう意図がなくても成立してしまう

慇懃無礼というのは、丁寧な対応をしているけれども丁寧すぎて不快な気分になったときに言われる可能性がありますし、指摘することができます。

ただ、心の中らでからかう意図があったときはもちろんですけど、それがないときにも慇懃無礼と言われる、指摘できるということなので、無意識のうちに自分や他人が慇懃無礼な対応をしてしまう可能性があるのです。

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