「人や動物にとって害がない、安心できる」、「特に取り柄がない、当たり障りのない」という意味で、人畜無害というのはいい意味でも、悪い意味でも使われることがある言葉です。
だから、人畜無害というのは使い方を間違えると、相手に対して無用な不快感や勘違いを生じさせるという可能性があるので、注意しないといけない言葉です。
「人畜無害」の意味
人畜無害という言葉は、代表的な意味としては人や動物にとって害がないというものです。
つまり、安心できる存在ということになります。
もう1つは取り得がない、当たり障りのないという意味です。
どちらも人間に対して使われることが多いですから、特定の人の特徴を表す際に人畜無害という表現が実際に使われていると言えます。
「人畜無害」の使い方
人畜無害という言葉に関しては、他人を悪く言う際に使うこともあり、その際には自分の価値を相対的に高めるために使うことがあるのです。
つまり、当たり障りがない、つまらないような人間であるという指摘をし、自分はあなたのような人畜無害な人間ではないというアピールをするのです。
そういう使い方もできる言葉になります。
「人畜無害」の例文
「私は人畜無害のような人間にはなりたくないですね。
当たり障りがない、特にこれといった特徴がないような人間は、世の中にたくさんいると思うんですよ。
そうなると、その人の代わりはいくらでもいるということになり、希少価値がほぼないということになってしまいます。
私は他の人とは違う特徴を持てるような人間になりたいですね。」
人畜無害は意味の使い分けが重要
人畜無害という言葉は、2つの意味があります。
それぞれ全く違う意味となっているので、どちらの意味で使うか?という判断がまず重要です。
使い方や使う場面を間違えると相手に無用の不快感を与えたり、勘違いをされる可能性もありますから。
だから、人畜無害というのはそういった点において注意が必要な言葉であると言えるのです。