「エビデンス」は近年、医療現場でよく使うようになった言葉です。

元々はevidenceという英単語に由来した言葉です。

これは、証拠や根拠や形跡という意味があります。

「科学的エビデンス」と、「エビデンス」という言葉の前に「科学的」をつけることが多いです。

しかし、医療現場だけではなくビジネスでもしばしば使われています。

国会でも「エビデンスはあるのか?証拠だよ、証拠」というヤジが飛ばされていました。

「エビデンス」の意味

医療現場で「科学的なエビデンスが認められている治療法です」や「エビデンスが認められています」などと医師から言われた場合は、きちんと臨床試験を行ったり症例検討や後ろ向け調査(後から振り返って過去何年分かの治療成績を調べたもの)などを行って、安全性や治療効果が証明されている治療法だと思って大丈夫です。

また、あなた以外にその治療法を受けて良くなった人がたくさんいるという事だと受け止めても大丈夫でしょう。

「エビデンス」の使い方

医療現場では「エビデンスに基づいた治療を行っていきます」などと、治療方針を述べている文章をしばしば病院のホームページなどで見かけます。

科学的な根拠に基づいた、安全で治療効果が認められている治療を行う、という意味です。

効くのかどうか分からないようないい加減な自己満足な治療はしていません、という意味だと捉えられます。

エビデンスに基づいた治療という代わりに、治療ガイドラインに基づいた治療を行っています、という事もあります。

エビデンスのある治療法かどうかは、自分の治療方針を決定する指針となるでしょう。

「エビデンス」の例文

「エビデンスが乏しい」と言われるときは、安全性や効果に疑問があると言う意味だと思ってよいでしょう。

サプリメントや健康食品などは、エビデンスの乏しい治療法だと言えます。

サプリメントや健康食品は誰が製造しても問題はないし、誰が販売してもOKです。

リンゴやミカンを作って販売するのと同様なのです。

従って、臨床試験なども不要で、エビデンスは乏しいのです。

科学的な根拠

医療現場で医師が「エビデンス」と言う場合は、科学的な安全性や治療効果のことだと思うと良いでしょう。

「エビデンスが認められた治療です」と言う場合は、安全性や治療効果が証明されているということです。

またあなた以外にも沢山の人が、すでにその治療を受けているという事でもあります。

「エビデンスに乏しいです」と医師に言われた場合は、まだ治療効果や安全性が分かっていない治療法であったり、メリットよりもデメリットの多い治療法だという可能性が高いです。

エビデンスの乏しいサプリメントや健康食品には手を出さないようにしましょう。

おすすめの記事