納得は「疑義や不明な点のあることについて、相手の説明を十分に理解し受け入れること。」

「理解」と言い換えると分かりやすい。

得心は「分からない点について、相手の説明を聞き心から納得をすること」。

「納得」と言い換えると分かりやすい。

「納得」も「得心」も基本的には同じ意味や同じ使い方をします。

「得心」より「納得」の方が良く使われる言葉の様です。

「納得」は仏教用語から来ている言葉

「納得」は、僧侶となる「得度」と言う儀式に関係する言葉で、いくつかの行うべき過程を経て「得度」が完了することを言います。

転じて、相手の説明を受けて理解することを言うようになりました。

「すべて納得がいった」「これで納得いただけましたか」「納得いかない説明だ」「納得いくまで説明すべきだ」などと使います。

「得心」は「納得」すること

「得心」は心から納得すると言う意味があります。

ただの「納得」ではなく十分に理解したうえでの「納得」と言えるものです。

「今の説明を聞いて得心がいった」「得心するには不十分な説明だ」などと使います。

「得心」はある程度「そうではないか」と言う推察をしたうえで相手の言い分なり説明を聞くので、それが思っていた通りの結果であれば「得心がいく」となるのです。

「納得」の程度は「得心」が良い

「納得する」と「得心する」では「得心する」方が、理解の程度は深いように思われます。

「納得」は一方的な説明で理解することですが、「得心」は前もって自分の推察をしておき、相手の説明と突合しながら理解するため、より深いものになるのです。

ですから心からの理解となり「一方的納得」よりは「より納得、心からの納得」と言えるのです。

「納得」と「得心」とは

「納得」は「仏教で得度するための一連の儀式が完了したこと」を言います。

そこから、「相手の説明を聞いて理解すること」となりました。

あることについて、不明点や疑問点を相手から説明されそれらが解消すれば「納得した」と言えます。

「得心」は「こうではないか」と思っていることが相手の説明で裏付けられた時に感じることになります。

「これを聞いて得心できた」と使います。

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