銀は「金に次ぎ展性や延性が優れている金属のこと」。
「しろがね」と言い換えると分かりやすい。
錫は「銀のような色合いがある金属のこと」。
「青銅」と言い換えると分かりやすい。
「銀」は金と一緒に「金銀」と言われ貴金属として古くから使われてきたものです。
「錫」は亜鉛との合金で「はんだ」、銅との合金で「青銅」が造られます。
「銀」は電気と熱の伝導率が金属で一番
「銀」は貴金属の一つですが、電気や熱などの伝導率は金属の中で一番あり、原子番号47、記号はAg、比重は10.5あります。
装飾品や硬貨、食器などに使用され、工業分野では鏡、写真、医療などに、また、抗菌作用があることから銀イオンは公衆浴場の殺菌に使われています。
世界の銀産出はメキシコ、中国、ペルーが突出しています。
「錫」は銀に似た金属
「錫」は銀に似ているため、錫食器として使われます。
また鉛と錫の合金として「ハンダ」があり、銅との合金は「青銅」になります。
また、鋼板に錫メッキをしたものは「ブリキ」となり、玩具や缶詰に使用されます。
中国とインドネシアが世界の2大産地です。
なお、銀食器と錫食器を間違えないために「純錫」などの刻印が押されています。
「銀」と「錫」の色や光沢
「銀」は「アルミ・クロム・錫」などと同じく銀色をしていますが、一番輝きがあります。
いぶし銀になると錫などと間違える色合いになりますので、刻印で判断します。
「錫」は「プラチナ・金・銀」に次いで価値があるとされますが、産出量はかなりあります。
鉄より早く利用され銅との合金の「青銅」は石器時代の次に来るものになりました。
「銀」と「錫」とは
「銀」と「錫」は見た目や性質が似通った金属です。
色も銀色と一緒ですから、錫食器は銀食器と間違えやすいものになります。
「銀」は装飾品や貨幣に多く使用され、工業製品にも使われます。
「錫」は「銀」と似た金属で、産出量も多く食器や「ハンダ」、「ブリキ」の材料として使われます。
また、銅、亜鉛との合金の「青銅」となり10円硬貨でお馴染みのものになっています。