冥加は「自然と身に付いている神の恩恵のこと」。
「恩恵」と言い換えると分かりやすい。
冥利は「自然と身に付いている神の恩恵、または幸運のこと」。
「幸運」と言い換えると分かりやすい。
「冥加」も「冥利」も「神の恩恵、加護」は同じ意味なのですが、転じた意味は異なります。
「冥加」は江戸時代の税の名前、「冥利」は幸運と言う意味になっています。
「冥加」は「みょうが」と読む
「冥加」の「冥」はあの世の意味もありますが、この場合は「暗い」と言う意味です。
「知らないうち、分からないうち」と言うことで、「自然に神の加護」が身に付いていること、転じて「幸運」などの意味になります。
「冥加金」は江戸時代に自然を利用することで恩恵を受けているのだからと税金を取ったことです。
現代は当然ありません。
「冥利」も幸運
「冥利」も「冥加」と同じことです。
やはり転じて、「幸運」と言う意味になります。
「男冥利に尽きる」「女冥利に尽きる」「役者冥利に尽きる」「~冥利に尽きる」などと使います。
「~として大満足だ、続けていて良かった」と言う意味になります。
善い行いをすれば良いことがあるという因果応報の思想から出た言葉になります。
「冥加」も「冥利」も仏教用語
「冥加」も「冥利」も同じ仏教用語として「知らないうちに身に付いている神の加護や恩恵」の意味ですが、「冥加」は江戸時代には「神の恩恵」を金銭に代えたもので「冥加金」と言う上納金になりました。
「冥加・冥利」は「身に付いている神の加護・恩恵」ですが、「良いこと、満足」などの意味で使われます。
現代でも使われる言葉です。
「冥加」と「冥利」とは
「冥加・冥利」は同じように使われます。
「知らず知らずに身に付いている神の恩恵や加護のこと」です。
「冥」は「冥土」にも使われる「あの世」のことでもあり「暗くてはっきり分からない」こと、「自分では意識できないこと」などに意味になります。
どちらも転じて、「幸運」なことと言う意味で使います。
例えば「役者冥利に尽きる」とは人間国宝になった歌舞伎役者が言う言葉になります。