類似は「似通っていること。」
「共通点」と言い換えると分かりやすい。
相似は「よく似ていること」。
「擬似」と言い換えると分かりやすい。
類似は非常に似通っている様子のことです。
二つのものに共通点が多くあり、どちらからも同じイメージを受けることを言います。
相似も同じで似ている様子のことですが、数学では「相似」と言うと形が同一で大きさが異なるものを言います。
「類似」似た者同士
「類似」の「類」は「同種・似る」などの意味があり、「類似」は「似た者同士」と言う意味が強い言葉です。
「商品が売れ始めると、必ず類似品が出回る」「人気の動物動画に便乗した類似の動物動画が多く流れている」「本当に欲しいものは高くて手が出ないので類似品で我慢した」「高価な貴金属装飾品には類似した模造品がある」などと使います。
「相似」はお互い似ていること
「相似」は「相手とよく似ている」ことです。
別に同じ種類でなくても似ていればよく、全く関係のないものが似ていることも良くあり「相似」だと言います。
動物の顔によく似た人物がいることは知られていることです。
自然界の岩が人や動物に似ていることでそのような名前が付いている例はいくらでもあります。
数学の「相似形」は大きさが異なる図形のことを言います。
「類似」と「相似」は異なる概念
「類似」はお互いに共通する点を持っていることですが、「相似」は形や性質が似通っていることです。
「類似」には仲間意識があり、「相似」には余りありません。
「模造品」が「類似」なのは貴金属装飾品と言う仲間であるからで、「動画」でも「類似ペット動画」はやはりペット動画の仲間なのです。
「相似」とは言いません。
顔がサルに似ているのは「類似」ではなく「相似」なのです。
人間とサルは近い種ですが仲間意識はありません。
「類似」と「相似」とは
「類似」は仲間意識があり共通点を持つことです。
「相似」では仲間意識はなく、単に形や性質が似通っていることです。
「ダイヤの類似品はジルコニア」「金や銀には合金と言う類似品がある」「サイコロと角砂糖は相似の形だ」「世の中には相似形のものがたくさんある」「人気に便乗しようと類似品がすぐに出る」「類似と相似は似ていることでは一緒だ」などと使います。