明示は「はっきりと示すこと」。

特定の内容に関して、周囲の人間がちゃんと認識できるように、ちゃんと理解できるように示すという行為が明示です。

明言は「はっきりと言うこと」。

言葉においてはっきりと特定の内容について伝えるということを意味しています。

周囲の人間に特定の内容を伝える手段が言葉であるというのが特徴と言えます。

「明示」の意味

明示とは、特定の内容に関してはっきりと示すことという意味があります。

誰が見ても分かるようにちゃんと示すという行為になりますが、その手段は特に関係ありません。

いろいろな手段を使うことができるのが明示という言葉なので、そういった点はこの言葉における特徴であり、明言との違いになると言えるのではないか?と思われます。

「明言」の意味

明言とは、特定の内容に関してはっきりと言葉で伝えるという意味があります。

会話などを通じて伝えるので、手段が限定されています。

明示は特に手段は限定されていませんけど、明言は言葉に限定されているので、そこが見分けるポイントです。

そういう意味では、明言というのは明示の中に含まれるという解釈もできることになります。

「明示」と「明言」の用法や用例

「今回の仕事の進め方については、あらかじめこの紙に明示しておいた。

だから、今から配るこれを見て各自で理解をしておいてほしいと思う。」

「うちの会社って、新事業を行うんだってね。

今日の朝礼で社長がわざわざやってきて、明言していたから。

うちの会社もどんどん大きくなっていくのが分かるけど、その分仕事も大変になりそうだな。」

明示の中に明言がある状況

明示というのは手段を問わず、はっきりと示すことという意味があります。

明言というのは言葉によってはっきりと示すという意味があります。

明示の方が範囲が広く、明言は範囲が狭いです。

そして、明示は手段を問わないので、言葉によって伝えるという方法も含まれています。

つまり、明示の中に明言があるということになるのです。

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