珍事は「滅多に起きない珍しい出来事のこと」。
「珍事件」と言い換えると分かりやすい。
椿事は「意外な重大事件のこと、珍しい出来事のこと」。
「重大事件」と言い換えると分かりやすい。
珍事は小さな出来事でもおかしいこと・笑えることであれば言うことがあります。
椿事は珍事であることもありますが、もっと重大事件のことを言います。
「珍事」は小事
「珍事」と言うと大事件ではなく、珍しい出来事、笑える出来事のことを言います。
例えば動物が普段とは違ったことをしてしまうこと、人が笑える失敗をすること、自然現象で珍しいことなどが珍事となります。
例えば「レッサーパンダが二本足で立った」「野生ゾウが大挙して移動している」「プロ棋士が二歩をしてしまった」「月の光で虹が出た」などを言います。
「椿事」は大事
「椿事」となる場合は、大事件が多いのです。
「椿」は「思いがけないこと・変わったこと」と言う意味があります。
例えば「貿易規制をした」「国交断絶になった」「一流企業が倒産した」「銀行が取り付け騒ぎを起こした」「条約を破った」「支払いを踏み倒した」「戦争が起こった」「絶滅危惧種が本当に絶滅した」「疫病はパンデミックになった」などの様なことです。
「珍事」より「椿事」の方が重要
「珍事」は笑える話題やただ珍しいことですが、「椿事」は憂慮すべき事柄です。
どちらも「ちんじ」と読みますから、聞いた限りでは区別が付きません。
「椿事」は言葉自体が珍しく余り使われません。
会話で使うより、文章や記事・見出しなどの中で使われる言葉のようです。
「江戸幕府が消滅するなどは近世日本の一大椿事となった」と使います。
「珍事」と「椿事」とは
「珍事」は珍しい出来事のことで、大した事件ではなく何かユーモラスな要素のある出来事です。
「椿事」は思いがけない重大事のことを言います。
ちょっと考えるとあり得ないことが起きることでもあるのです。
「珍事は動画のネタになる」「珍事は日常事ではないこと」、「歴史上の椿事はいくつも起きた」「椿事は国家間で起きることが多い」などと使います。