献身は「自分の利益を考えずに、特定の人間に対して尽くすこと」。
その人のことだけを思って行動するような、自己犠牲の精神を表す際に使う言葉と言えます。
挺身は「自ら身を投げ出して、何かを成し遂げること」。
数多くのシーンで使うことができる言葉ですけど、自分から身を投じる必要性があるため、誰でもできる行為ではないでしょう。
非常に勇気がいる場面もあるはずです。
「献身」の意味
献身とは、自分の利益を考えずに、特定の人間に対して尽くすことです。
特定の人間のためだけに行動するという気持ちが表れており、自分のことは二の次という発想になります。
献身という言葉は、誰かの看病などをする際に使われやすいですけど、それ以外のシーンでも使用することは多々あるでしょう。
日常生活の中で使いやすいです。
「挺身」の意味
挺身とは、自ら身を投げ出して、何かを成し遂げることです。
基本的には自己犠牲を表現した言葉であり、誰かのために組織のために、自分を犠牲にして行動するようなシーンで使っていきます。
したがって、献身と意味はほとんど変わらないと言えるでしょう。
ただ、献身と比べると言葉自体はちょっとマイナーであるため、聞く機会は多くないはずです。
「献身」と「挺身」の用法や用例
「妻が献身的に看病してくれたおかげで、ようやく風邪が治ってきた。
明日からは普通に会社に行くことができそうだ。
困ったときには助けてくれる人がそばにいると心強いものだね。」
「昔は戦争になると挺身する人たちが一定数いた。
国のために、命を投げ出してなんとか戦況を有利にしようとしていたんだ。
そういう過酷な時代だったということなんだね。」
献身と挺身はどちらも自分を犠牲にすること
献身と挺身はどちらも自分を犠牲にして、誰かのために、何かのために尽くすという意味の言葉です。
そういう意味では、ほとんど同じような意味を持っている言葉と評価できます。
ただ、どちらかと言えば挺身の方が犠牲にする程度が大きく、ときには命を懸けることもあるため、そこで両者には違いがあると言え、そこで区別をしていくと良いでしょう。