仮説は「数字に頼らず実際に起こった現象とその周りの環境を観察し、そこから得た情報で原因不明の現象を説明すること」。

つまり、観察力と知識だけを使い原因不明の現象の原因を説明すること。

仮定は「主に数学を駆使するために使い、条件を定める事によって原因不明の現象の証明や解を得ること、もしくは一部の証明や解を得ること」。

「仮説」は、原因不明の現象を見てその原因を推測して説明すること

ある地域にだけ肉食動物が現れるようになり、人間の生活を脅かす可能性が出てきた。

可能性として森に食料が少なくなり活動範囲を広げた事が考えられる。

また、
この地域では最近ネズミが大量に増えたという情報がある。

1つの推測と事実を繋げると、
食料であるネズミがその地域に大量に発生したことに気づき肉食動物が集まってきたという仮説が生まれる。

「仮定」は、ある条件下と定めて原因不明の現象に対して解を出す、もしくは証明をすること

日本とカナダが、同じ気温30度なのに日本人が熱中症になる人が多い。

その原因が他の気象条件にあるかもしれないので調べると、湿度が日本の方が高かった。

そこで、10人のカナダ人と10人の日本人を日本の気温が30度近い同じ場所に集めて、野外で暫く歩いてもらい戻ってきてもらう。

医者によって熱中症になっていないかの確認と体調に不調がないかヒアリングを行った。

すると、熱中症になっているカナダ人が6人、日本人が4人という結果になった。

つまり、気温が同じでも湿度が高いと熱中症になる人が増える。

したがって、同じ気温であっても熱中症の要因の1つである湿度が高い日本では、熱中症になる人が多い事が証明された。

仮説と仮定が使われる場面

文系の学問では、アンケートや資料を参考にしてプレゼンをする機会が多い。

アンケートにより傾向を示し過去から現在までの
資料から分かる事を発表する。

情報収集能力や知識によって説明される事が多いので「仮説」を使う。

理系の学問では、実験して分析機器を用いて
情報を得て数値表やグラフを作成する。

その実験段階で「仮定」を使う。

問題を解決する方法によって「仮説」と「仮定」を使う頻度が違う

知識、観察力、情報収集能力を重視してあまり数学を使わずに新しい発見や現在の我々が思っていた伝統や人物の本当の姿を知らせる事によって、
問題を解決する場合は「仮説」をよく使用する。

実験をする時の条件を変えながら実験データを集めたり、数学の証明をする時の条件の設定しプレゼンをする時に
実験や証明をする時に「仮定」をよく使用する。

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