育成は「育て上げること、能力の向上を実現させること」。
おおまかな意味は育てるというものになりますけど、育てながら能力を高めていくという部分も必要になります。
養成は教育などを通じて育てること」。
養成に関しては、育てるという部分が重要であり、それ以外の面は特に考慮されていません。
だから、漠然とした意味になりがちです。
「育成」の意味
育成とは、育て上げること、能力の向上を実現させることです。
育てるという部分を通じて、特定の能力を高めていくという状況になります。
したがって、能力の向上を達成できない状況は育成とは呼べないということです。
スポーツの世界などで割と使われやすい言葉です。
育成は能力の向上を目的として育てる際に使うと良いでしょう。
「養成」の意味
養成とは、教育などを通じて育て上げることです。
基本的には育てるということが重要であり、それ以外の点は特に考慮されません。
したがって、常識に沿って成長をしていく様子が確認されれば、それは養成という表現を使える状況と言えます。
養成に関しては、スポーツの世界に関係なく、いろいろな場面で使うことができると言えるでしょう。
「育成」と「養成」の用法や用例
「プロ野球の2軍は将来的に1軍で活躍する選手を育成する義務がある。
2軍はあまり注目されない存在だが、2軍という存在があるからこそ、1軍が輝けると言えるのだ。」
「今回の研修を通じて、一人前の社会人になってもらいたい。
この研修は立派な社会人を養成するためのものであり、参加者に関してはそこを頭に入れておいてもらいたい。」
育成と養成はどちらも育て上げること
育成と養成の意味は似ており、どちらも育て上げるという意味があります。
ただ、育成に関しては能力を高めるという目的があって育てていくので、そういった目的が存在しない状況でも使うことができる養成とは、その点で異なっています。
したがって、似ている意味の言葉ではあるものの、一応違いは存在していると言えるでしょう。