「責める」は、相手の過失や非行などを咎めることです。

英語では「reproach」「blame」「scold」で表されます。

「非難する」という意味の場合「reproach」「blame」を用います。

「叱る」という意味の場合「「scold」です。

相手に責任があると感じている場合「blame」を使います。

「職務怠慢を責める」は「reproach a person for neglect of duty」「です。

「咎める・とがめる」は、過ちや罪などを取り立てて責めることです。

英語ではで「blame」「censure」「find fault」「reproach」「rebuke」で表されます。

「責める」という意味の場合「blame for」「censure for」です。

「あらさがしをする」という意味の場合「find fault with」です。

「たしなめる」という意味の場合「reproach for」です。

「しかる」という意味の場合「rebuke for」です。

「無断欠勤を咎められた」は「He was taken to task for being absent without permission.」です。

「詰る・なじる」は、相手の過失や不満な点などを問い詰めて責めることです。

英語では以下のように表されます。

「妻の不注意を詰った」は「He reproached his wife for her carelessness.」です。

「責める」の意味

「責める」は、以下のような意味です

①相手の過失や非行などを咎めることです。

罪や過失、違約などを非難することです。

万葉集(11)に「あしひきの山沢ゑぐを摘みに行かむ目だにも逢はむ母は責むとも」とあります。

②「苦しめる」「悩ます」という意味です。

古今和歌集(雑体)に「冬は霜にぞ責めらるる」とあります。

③「うながす」「せきたてる」「せがむ」という意味です。

激しく催促することです。

源氏物語(帚木)に「頭の君はまめやかにおそしと責め給へば」とあります。

④「激しく追及する」「拷問す」という意味です。

苦痛を与えて痛めつけることです。

万葉集(11)に「しわせやま責めて問ふとも汝が名は告らじ」とあります。

⑤一所懸命に務めることです
沙石集(2)に「行人の一人ありけるが、・・・・一時ばかり責めて」とあります。

⑥馬を乗りならすことです。

狂言・膏薬煉に「名馬を責めさせられしに」とあります。

以下のように使います。

不心得な行いを責める 罪を責める 嘘を責める 不注意を責める
容疑者を責める おう子に責められて買う 怠慢を責める

「咎める・とがめる」の意味

「咎める・とがめる」
<他動詞の場合>
①「気にかける」「特に気にする」という意味です。

土佐日記に「人の程にあはねば咎むるなり」とあります。

②取り立てて言うことです。

万葉集(18)に「針袋帯び続けながら里ごとにてらさき歩けど人も咎めず」とあります。

源氏物語(橋姫)に「似つかはしからぬ袖の香を、人ごとに咎められめでらるるなむ、なかなか所せかりける」とあります。

③取り立てて問いただすことです。

「責める」「非難する」と同じ意味です。

過ちや罪などを取り立てて責めることです。

万葉集(4)に「わがするわざを咎めたまふな」とあります。

④傷・腫物などが刺激を与えて悪化させることです。

「吹き出物を咎める」のように使います。

<自動詞の場合>
①傷・腫物などが刺激を受けて悪化することです。

「吹き出物が咎める」のように使います。

②悪いことをして心に痛みを感じることです。

以下のように使います。

不注意を咎める 良心が咎める 気が咎める
怠慢を咎める 警官にとがめられる

「詰る・なじる」の意味

「詰る・なじる」は、相手の過失や不満な点などを問い詰めて責めることです。

「詰問」と同じ意味です。

法華義疏(長保点)に「諸の釈、これを詰る」とあります。

以下のように使います。

違約をなじる 不注意をなじる 不実を詰る 部下の怠慢を詰る
詰るようなまなざし

<関連語>
「詰問」は、相手の非を責めながら厳しく問い詰めることです。

「不参加の理由を詰問された」のように使います。

「難詰」は、相手の欠点を挙げながら非難し問い詰めることです。

「相手の落ち度を難詰する」のように使います。

「吊るし上げる」は、特定の人を大勢で厳しく責めることです。

「団体交渉で役員を吊るし上げた」のように使います。

「締め上げる」は、力の優位者が厳しく責め立てることです。

「犯人を締め上げる」のように使います。

「責めつける」と「責め立てる」は、極めて厳しく責めることです。

「仕事のミスを責めつける」のように使います。

「責め立てる」は、休む間もなく責めることです。

「借金を責め立てられる」のように使います。

「難じる・なんじる」は、相手の欠点を取り上げて悪く言うことです。

文章語です。

「失敗を難じる」のように使います。

「責める」は 相手の過失や非行などを非難すること、「咎める・とがめる」は 過ちや罪などを取り立てて責めること、「詰る・なじる」は、 相手の過失や不満な点などを問い詰めて責めることです。

「責める」「咎める・とがめる」「詰る・なじる」「追及」は類語です。

「詰問」「難詰」「吊るし上げる」「締め上げる」「責めつける」「責め立てる」「難じる・なんじる」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「過失や悪い点などを責め非難する」です。

「責める」は、相手の過失や罪などを指摘して、強く反省を促す場合に用います。

「咎める・とがめる」は、相手の過失や悪事などを非難する場合に用います。

「詰る・なじる」は、相手の過失や悪い点を責めたて、問い詰めて非難する場合に用います。

「追及」は、相手の過失や悪い点の原因や責任などを追い詰め責め立てることをいいます。

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