「急がば回れ」という言葉は、急ぐあまり近道を選ぶと、危険や失敗に繋がる意味があります。
人は、どうしても焦る場面に遭遇すると、早く目的を目指します。
しかし、その結果、いい事より悪い事に出会う確率が高くなるようです。
例えば、自動車に乗っていて急ぐと、事故に遭ったりして損をする意味もあります。
急ぐ時ほど、落ち着いて遠回りをすれば、意外と失敗にならない事もあります。
「急がば回れ」の意味
「急がば回れ」は、ゆっくり行けば安全という意味ではありません。
いつもの道より別の道を行けと言う意味もありますが、遠回りする事を指します。
例えば、目的地へ行くのに、時間がかかっているので焦っているが「のんびり」「ゆっくり」行く事は、間違いになります。
急ぐ、焦っている時こそ、近回りを選びたくなるのが人間の性ですが、あえて遠回りをすれば不運にならず安全と言える意味です。
「急がば回れ」の使い方
「急がば回れ」の使い方は、目的地へ向かう言葉が含まれてきます。
「朝、会社へ行こうとして自動車で家から出発をした。
しかし、多くの車で渋滞に巻き込まれてしまった。
このままだと、会社に遅刻になってしまうため焦っている。
少し時間はかかるが、「急がば回れ」の気持ちで、いつもの道路を通るより遠回りした道路を走る事にした。
結果、スムーズに走れて会社に遅刻せず間に合ったので良かった。
「急がば回れ」の例文
「急がば回れ」の例文では、安全、確実な方法を選ぶ事で失敗しない意味が含まれています。
「この帰り道、道路の工事をしていて危険があるみたい。
警備員もいて、自転車だと通り難いかも知れない。
焦ってパンクしたら大変なので、いつもと異なる回り道を通る事にした。
道は、空いているしスイスイ走れて気持ち良く家に帰れた。」
「急がば回れ」の意味は、京都が舞台だった
「急がば回れ」は、昔の人が考えたことわざになります。
「その昔、武士が京都の都へ行く用事がありました。
京都へ行くには、どうしても琵琶湖を通らないと行けません。
少しでも早く都へ行くには、船を使う事が近道です。
しかし、船に乗って大きな琵琶湖を渡ろうとすると、危険が多く転覆するケースもありました。
考えた武士は、危険がある船より危険がない橋を歩いて渡れば、遠回りだけど安全に行ける方法を選んだのが語源です。