「中」は、空間的に仕切られたものの内側や内部です。

英語では「in」「the inside」「the middle」「the center」で表されます。

「雨の中をどんどん歩いて行った」は「I walked on in the rain. 」です。

「果物の中でリンゴが一番好き」は「I like apples the best of all fruits. 」です。

「間」は、空間的に、二つの物にはさまれてあいている部分です。

英語では「between」「among」で表されます。

「その歌手は十代の少年少女の間で人気がある」は「The singer is popular among teenagers. 」です。

「彼らの間はうまくいっている」は「They get along well with each other. 」です。

「中」の意味

「中」は、以下のような意味です。

①空間的に仕切られたものの内側や内部です。

その中心部・中央です。

②表面から隠れた奥深いところです。

心の深奥部です。

③空間的・時間的に、あるものの間です。

④兄弟・姉妹の一番下でも一番上でもない者です。

⑤中間的な値です。

平均値を指します。

⑥ある限られた範囲の内です。

⑦あるもの事が行われる場所の、その過程です。

⑧一続きの内容を持った話や物語のあるまとまりを持った抽象的な場所を指します。

※「二人の中を引き裂く」のように「中」を「仲」と書く場合があります。

この場合、人間と人間の関係を示します。

 「中」の反対語は「外」です。

以下のように使います。

箪笥の中に衣類をしまう たくさんの本の中から一冊だけを選ぶ 列の中にはさむ 二人の中に割って入る 部屋の中に入る 人ごみの中に紛れ込む

「間」の意味

「間」は、以下のような意味です。

①空間的に、二つの物にはさまれてあいている部分です。

また、基準となる二つの物を結ぶ部分です。

②時間的に、ある一定の範囲を示します。

③数量的に、ある一定の範囲を示します。

④二者の間に存在する抽象的な空間です。

転じて、両者間の親密な関係を表します。

⑤一定の集団の内側です。

⑥候文などで、原因・理由を表します。

※「二つの意見の間をとって決める」のように中間の意味を示す場合には「間」は「中」と同じように用いられます。

以下のように使います。

家と家の間に堀をつくる 本の間にメモをはさむ 列の間にはさむ 二人の間に割って入る 二枚のパンの間にハムをはさむ 

英語の関連語

☆ middle
原義は「真ん中になる傾向がある」→「中央の・真ん中」に変化しました。

形容詞です。

「真ん中・中間の」「中程度の・中流の・平均的な」という意味です。

「中庸の見解を取る」は「take a middle view」です。

☆between
基本義は「二つのものの間にあるもの」です。

前置詞です。

「~の間に」「~の中間に」「~の内に」などという意味です。

「彼は5時と6時の間には、いつもここにいる」は「He is always here between 5 and 6 o’clock」です。

「中」は 空間的に仕切られたものの内側や内部、「間」は、 空間的に、二つの物にはさまれてあいている部分です。

「中」「間」は、類語です。

共通する意味は「物にはさまれた内側、両者の中間」です。

「中」は、二つ以上のものにはさまれた内側や周囲に囲まれた内部を表します。

「中」は、「雨の中を歩く」「お忙しい中よくおいで下さいました」のように、「事態・状態などの内部」という意味があります。

空間についていう場合、「間」は二つの物にはさまれた内側についていいます。

「間」は、「眠っている間に財布をすられた」のように時間の範囲や、「学生の間に人気がある」のように限られた範囲を表す場合があります。

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