恐れ多いは「高貴な身分の人と対等となることを避ける行為のこと」。
「勿体ない」と言い換えると分かりやすい。
畏くもは「高貴な人と対等になることを恐れる行為こと」。
「恐れ多い」と言い換えると分かりやすい。
かけまくもは「祝詞に良く使われ、神に声も掛けることも恐れ多いと言うこと」。
「恐れ多い」と言い換えると分かりやすい。
「恐れ多くも」は祝詞の慣用句
「恐れ多くも、畏くも」と使っていました。
旧軍隊では神と崇める天皇陛下を言う場合、頭に必ず付けられていた言葉でそれを聞いた兵は直立不動の姿勢を取らねばなりませんでした。
現在は、そのような行為はありませんが、「恐れ多い」と言う言い方はあります。
「私がそのような大役に付くことは恐れ多くて辞退致します」と使います。
「畏くも」は恐れ多いこと
「畏くも(かしこくも)」は「頭が良いこと、賢いこと」ではありません。
「恐れ多くも、畏くも」と使っていたように「勿体なくも、言うも恐れ多いこと」などの意味で、とても対等には扱えないと言うことです。
祝詞でも「かしこみ、かしこみ、物申す」とあります。
「恐れ」は礼儀を失することを恐れることで、とても礼儀などはキチンと行えない高貴な存在と言うことです。
「かけまくも」は祝詞に使われる言葉
「かけまくも」と祝詞では言い、「神様に物申すことはお恐れ多いことですが」と言う意味で使います。
「かけまくもかしこき」と使い祝詞を読み上げます。
祝詞は様々な種類がありますが、中でも最も長文で有名なものは「大祓詞=おおはらえのことば」で「高天原に神留まり坐す=たかまのはらにかむづまります」で始まる祝詞です。
国の始まりを述べた言葉になります。
「恐れ多くも」と「畏くも」と「かけまくも」とは
「恐れ多くも」と「畏くも」と「かけまくも」と言う言葉は神道で使われている言葉です。
旧軍隊では神である天皇陛下のことを口にする場合にも常用されました。
神道の祝詞とは様々な種類があり、中でも国の成り立ちを長文で表した「大祓詞(おおはらえのことば)」が最も有名です。
また、祝詞には「祓い賜え、清め賜え」と言う言葉も出てきます。