飽和は「水に溶ける物質を入れて水溶液を作る際、それ以上溶けない状態のこと、余裕のないこと、飽きが来ること」「限界」と言い換えると分かりやすい。
中和は「酸と塩基が反応して塩が出来ること、調和がとれていること」。
「塩」と言い換えると分かりやすい。
「飽和」と「中和」は「和」と言う言葉が使われています。
「和」は釣り合うことも意味しますから、その意味でこの二つは共通するものがあります。
「飽和」はこれ以上に進まないこと、限界のこと
「飽和」は水溶液に塩などの物質が溶けきれずに残ってしまう状態を言います。
「飽和状態の水溶液」と使い、一杯で溢れるような状態も比喩的に言います。
「首都高はもう飽和状態だ」、また、仕事などに飽きが来ることも言い「この仕事は単調で気分は飽和状態だ」と使います。
最大限のこと、限度一杯のこと、飽き飽きしてしまうことなどを言います。
「中和」は酸と塩基がつり合い、塩が出来ること
「中和」は化学的には酸性のものと塩基、つまりアルカリ性のものを合わせると、反応し釣り合った時に金属塩と水が生まれることを言います。
多くの化学物質で様々な「中和反応」を起こすことが出来ます。
「中和」は偏りのあるもの同士を掛け合わせることで打ち消し合うことが起きる場合にも使われます。
野菜の苦味を打ち消すドレッシングなどは良い例です。
「和」のつく言葉とは
「飽和」や「中和」以外に「和」が付く言葉があり込ます。
「調和」「平和」「融和」などがあり、「偏らず、丁度良い状態」と言う意味で作られています。
「飽和」や「中和」もそのような意味が有るものです。
多すぎず少なすぎずと言う状態がイメージできます。
「穏やか」と言う意味では「穏和」「温和」「柔和」があります。
「飽和」と「中和」とは
「飽和」は量を増やしていくとそれ以上増えない状態になること、最大限のこと、限度一杯のこと、また、その結果飽きてしまうことも言います。
「飽和状態」と言う言葉があります。
「中和」は偏ったものが合わさり、打ち消し合い丁度良い状態になることを言います。
化学的には「酸とアルカリの塩基が合わさり金属塩と水が出来る反応」のことを言います。