出家は「在家の者が仏門に帰依すること」。
「仏門帰依」と言い換えると分かりやすい。
得度は「普通の人が僧侶となるための一連の儀式の一つで、剃髪をして仏門に帰依すること」。
「剃髪」と言い換えると分かりやすい。
普通の人が「僧侶」となるためには一連の儀式を経て修業時代を経験する必要があります。
それが「出家」と言うことなのです。
「出家」をせずに俗世間にいて修業をする「僧侶」は在家と言われます。
「出家」は俗世間から出ると言う意味
「出家」は「在家」と対になる言葉で、「在家」つまり俗世間にいることから抜け出て、仏門に入り「僧侶」となることです。
「在家僧侶」と言う人もいますが、一般的には「出家」は「僧侶」になることを意味します。
「出家」するには一連の儀式や勉学、修行など厳しい道のりがあります。
「僧侶」となれば寺を継いで住職となることや、高僧の地位も得られます。
「得度」は「出家」する時の一連の儀式の一つ
「得度」は「出家」する時の一連の儀式の一つで剃髪をすることです。
つまり、頭を丸めることで俗世間と縁を切り、これから「僧侶」として一人前になる覚悟を決める儀式です。
「度」とは本来「悟りの世界に渡ること」と言う意味ですが、剃髪をして「僧侶」となることと言う意味になってしまいました。
その後「受戒」の儀式に進みます。
「出家」のために「得度」などの一連の儀式がある
高野山大学の例ですが、「得度(とくど)」「受戒(じゅかい)」「四度加行(しどけぎょう)」「伝法灌頂(でんぽうかんじょう)」の順に儀式が行われます。
そして「修行」があり、剃髪の「得度」の後は戒律を授かり守る誓いを行う「受戒」があり、仏と向き合う「四度加行」、最後に真言密教の法を授かる「伝法灌頂」があるのです。
これらを行うことで真言宗の「僧侶」として認められます。
「出家」と「得度」とは
「出家」は在家の人が浮世を捨てて、仏門に入ることです。
「出家」し「僧侶」となるためには厳しい儀式や修行をする必要があります。
「得度」は儀式の最初に行われるもので剃髪をすることです。
頭を丸める行為は「僧侶」になる覚悟をすることになります。
その後「受戒」など一連の儀式を経て初めて「僧侶」の資格が得られます。