日本には、羽根を用いた募金が多数存在します。

「赤い羽根募金」は、主に社会福祉のために使われる募金です。

そして、この募金活動にならい、水難事故の救助に必要な活動に充てるための「青い羽根募金」や、荒れてしまった国土にもう一度緑を復活させるために行われる「緑の羽根募金」などが誕生しました。

どれも、広く人々から浄財を募り、それぞれの事業に活用しようとしています。

「赤い羽根募金」とは

「赤い羽根募金」とは、昭和22(1947)年度に開始された募金活動です。

「赤い羽根」は、協力者の証明となるものとしてニワトリの羽根を赤くしたものであり、この募金のシンボルにもなっていますが、正式名称は「共同募金」といいます。

共同募金は、各都道府県で目標を定めて寄付を募る形式で、社会福祉法人である共同募金会が各都道府県において組織されています。

全国的な取りまとめは社会福祉法人中央共同募金会が行っています。

また、活動自体もそれぞれ自発的な協力のもとで行われています。

「青い羽根募金」とは

「青い羽根募金」とは、海難事故などで遭難した人々を救助するために日々鍛錬を積み重ねている全国のボランティア救助員を支援するために実施されている募金です。

公益社団法人日本水難救済会が主催してこの募金を実施しており、救助に必要な機材の購入、救難訓練などの費用などに、この募金が充てられています。

水難事故の多発する7~8月が特に重点期間としていますが、基本的には年間を通じて行われています。

「緑の羽根募金」とは

「緑の羽根募金」とは、昭和25(1950)年に開始されたものであり、全国民が参加する「国土緑化運動」の一環として実施されてきました。

主に緑林活動を支援するために、国土緑化推進機構などが運営主体となり、毎年特定の期間にわたり実施されています。

現在では平成7(1995)年に法律の改正により森林整備等にかかる活動の円滑化のためとして、「緑の募金」という形に改められました。

「羽根」を贈るのは「赤い羽根」がルーツ

元々「羽根」を贈るのは、募金をしてくれた人に対して、その証明として贈ったのが始まりです。

そして、その活動は「赤い羽根募金」がルーツとなっています。

現在、赤い羽根のみならず、青い羽根、緑の羽根が広く全国に知られているものです。

それぞれ運営主体があり、事業の目的があって募金活動が行われています。

そして、その募金をした証として、さまざまな羽根が贈られることとなります。

おすすめの記事